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【Rd.2 富士】決勝レポート

2015.05.03

このレースウィークはこれ以上ないほどの晴天に恵まれて、日差しがまぶしくなりました。あとから知ったことですが、公式発表では2日間でのべ91,500人のお客様がご来場になったとのこと、大変な賑わいでした。

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さて、結果からお伝えすると、残念ながら我ら18号車はトラブルのためリタイア扱いとなりました。原因はマシントラブルで、急きょピットで交換作業をしてからコースに復帰することになってしまったのです。本当に残念な出来事でした。このレースの規定周回数は70周でこれ以上走らないと完走扱いになりませんが、今回は66周であと一歩及ばずでした。

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スタートドライバーは中山選手がつとめ、順調な走りで周回を重ねました。「追い抜いてもストレートで抜き返される。けれど周回を重ねてもペースが落ちにくかった。」(中山選手)と語り、予定していた40周で、最善の状態でマルコ選手にバトンタッチしました。

長丁場のレースゆえコンスタントな走りを求められる部分は多かったのですが、マルコ選手に交代した途端に事件が起こります。ロアアームという足回りパーツの破損で、緊急ピットインを余儀なくされたのです。しかもこのとき無線の調整が悪く、マルコ選手からピットインの情報を得られたのが直前でした。マシンをピット内に納めて慌てて状況を確認し、童夢さん(肩が黄色いシャツ)も駆け付け、すぐに交換作業となりました。

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チームとしてはここでリタイアするという選択もあったのですが、我々はコースに復帰することを決めました。破損した部分以外は問題がなかったですし、今後のためのデータ収集にもつながるからです。このロアアームはポッキリ2つに折れていて強度に問題がある可能性が出ていますが、まだはっきりしていません。チームで改造できない範囲のパーツのため非常に悔しい思いをしました。幸いだったことは、このトラブルにも関わらず選手もマシンも無事だったということです。クラッシュしてもおかしくない状況になり、本当にヒヤリとしました。

折れていた左側に加え、クラックが入っていた右側も交換し、マルコ選手が乗ってコースに復帰しましたが、その間にトップとは30周以上の差がついていました。セットアップの意味を込め、最後の2周というところで井出選手に交代、チェッカーを受けたのです。

後半は“今後のために”が合言葉になり、まだまだ続く今シーズンの戦いと、来季以降を見据えて非常に前向きでした。ピリピリとしたムードから、“やってやるさ!”というムードに変わった時間がはっきりとありました。ドライバーもメカニックも今度は結果を残すためにどうするかを今まで以上に考え、実行していくのだと思います。

結果が全ての世界において、やはり応援してくださるみなさんに結果でしかおかえしできないと思います。どうか、今後の戦いにもパワーを貸してください。よろしくお願いいたします。

次回は6/20-21、タイで開催予定です。

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