レポート

SUPER GT

Round6 AUTO POLIS GT 300km RACEレポート

2021年10月28日

練習走行時のトラブルは解消しQ2で10番手に

決勝では上位に浮上するも、後半ペースダウンして16位

■10月23日:予選(晴れ 気温13度・路面温度17度)

トラブルが出たものの予選までに復活

Q1は名取選手でトップ通過、Q2では10位に落ち着く

いよいよ残りも少なくなってきたSUPER GTシリーズ、その第6戦が今週末にオートポリスで開催される。昨年は新型コロナウイルスの影響で見送られたので、オートポリスは2年ぶりの開催になる。

10月23日(土)、晴れて青空が綺麗だが、風は冷たい晩秋の陽気の中、練習走行がスタート。

スタートまもなくコースアウトしたマシンが出て赤旗中断に。すぐにはコースに出なかったTEAM UPGARAGEの18号車だが、再開後まもなく小林崇志選手のドライブでコースイン。しかし数周走っただけでコース横に止めることに。トラブル発生だった。ここでマシンを回収する間、赤旗が出て走行は中断した。オルタネーターのベルトを交換して、各部をチェック。今度は名取鉄平選手に交代して再びコースへ。が、またしてもトラブルで、先ほどと同じようにコース横に止め、赤旗が出て走行は中断。トラブルは前回と同じでベルトが飛んでいたのだ。二度続いたため再度点検作業を実施。その結果、ベルトのテンショナーに不具合が発見され、オルタネーターも交換。何とか予選には間に合い走れそうだ。

午後の予選Q1は名取選手が担当。Bグループの開始後すぐにコースに出てタイヤを温める。3周目になるとタイムアタックを始めるマシンが出てくる。最初にタイムを出したのは65号車で、1‘43.580。これが続く各車の目標になる。18号車名取選手は4周目にアタックに入り、300クラスのコースレコードに迫る1‘42.710でグループのトップに。以降、このタイムを上回るマシンは現れず、1位でQ1を突破した。

続くQ2を走るのは小林選手。開始間もなくコースに出てウォームアップ。頃合いを測りながら4周目にタイムアタック。セクター1では全体ベストを出すが、セクター2、3に続かない。結局1‘44.113で10位になり、明日のスタート順が決まった。

【チームコメント】

名取選手:練習走行時のトラブルを予選に間に合うように直してくれたチームに感謝です。

オートポリスのドライで、しかもニュータイヤは初めての経験だったから、ちょっと不安があったけど、グループトップで追われて満足です。

明日は10位スタートだけど、オートポリスはタイヤに厳しくて何が起こるか分からないから、狙っていきます。

小林選手:セクター1は全体トップだったけど、そのあと伸びなかった。午前中とフィーリングが変わって、バランスが違っていた。それを、僕自身がミスをしちゃって合わせきれなかったんですが、明日は頑張ります。

石田監督:練習走行でちょっとトラブルがあったけど、問題ない。(SW が少なくて)ウチはマシンが軽いし、セットアップも良いし、タイヤも良い。オートポリスは抜きにくいコースだけど、普通に走ればポイントを取れるし、上位も狙える。

一瀬チーフエンジニア:午前と午後でタイヤもセットアップも変えていない。ただ路面の状態や路面温度などで、何もしていないけど変わっちゃうことがある。一発も速さが出るようになってきたから、タイヤの構造なども変わっているはずだし。タイヤへの負荷が大きいコースなので、路面温度が低かったけど、タイヤのチョイスももう少し考えるべきだったかも。

明日はどれだけ生き残れるかの勝負になると思う。頑張ります。

 

■10月24日:決勝(曇り/晴れ 気温15度・路面温度21度)

FCY宣言にSCが二度も投入された波乱のレース

18号車は10位スタートから浮き沈み激しく16位に

やはり2年ぶりだと経験値が生かしにくいのか、オートポリスの決勝レースは序盤から波乱含みだった。スタートは混乱なく決まり、18号車スタートドライバーの小林嵩志選手は1周目に2台オーバーテイクして8位で戻ってきた。その後9位に下がったものの、しばらくはせめぎあいが続いた。9周目に第2ヘアピンでクラッシュがあり、すぐにFCYが宣言された。その後SC導入になり、事故処理が終わってリスタートを切ったのは10周目のこと。ところが直後に500の1台でタイヤが外れるトラブルが発生。この間18号車はポジションキープ。さらに18周目に、今度は300の2台が絡む事故が発生。再びSCランになった。

このSCランから再開すると、全体の周回数の1/3を超えたため、一斉にピットインが始まった。18号車はこの段階では見送り、29周目にピットイン。この時は上位のチームのピットインなどもあり3位に浮上していた。給油、タイヤ交換、ドライバーは名取鉄平選手に交代しコースイン。マシンが錯綜していたが15,6位での復帰だった。名取選手は直後からプッシュ開始。10周後には10位まで上昇した。しかし好調だったのはここまで、これ以降はラップタイムが悪化してしまう。プッシュしていた周回は1’47秒台でラップしていたが、40周目以降は1’50秒台を超え1’54秒台まで悪化したのだ。これでは後続車のプッシュに抵抗のしようもなく、徐々にポジションはダウン。最終的には16位でゴールを迎えて終わった。

このレースを終わってトータル3ポイントは変わらず、ドライバーズランキングは25位、チームランキングは21位。次はSW(サクセスウエイト)が半減し速い車が戻ってくる。残り2戦、シーズンを締めくくる良いレースになるように応援をお願いします。

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