レポート

FORMULA DRIFT

Round2 Atlanta Race report

2022年7月7日

(Friday)2022 年 5 月 6 日
練習走行 予選 日。開幕戦にて破損したエンジンはラウンド 2 を前に、しっかりと修復された。私はレースの一週間前にジョージア州へ入り、 2 度のテストを実施。
問題なくマシンが動くことと、新たなパワーフィールに合わせたセットアップの確認を行った。とても良い流れでテスト日程をこなし、私たちはラウンド 2 の会場であるロードアトランタに入った。今ラウンドも開幕戦同様、金曜日に練習走行と予選、土曜日に決勝が行われた。ロングビーチラウンドと異なる点は、練習走行が日中に行われ、予選は夜間に行われること。路面グリップの違いや景色の違いなどを見据えたうえで予選に向け練習走行を行うことが求められた。
開幕戦後、エンジン補修と同じタイミングで仕様変更がされた。シーケンシャルトランスミッションの導入。それまではG フォース 4 速 H パターントランミッションを搭載していた私たちのレースカーであったが、追走時のターボラグを減らすため、さらにギアが刻めるよう、 6 速シーケンシャルを採用し、同時にアンチラグシステムを廃止し、 NOS を搭載した。練習走行はまず、新しいトランスミッションへギア比を合わせ、かつ同じタイヤで 2 周走り切れるようセットアップを行った。足回りは、テストの際にある程度セットアップがかたまっていたため、大きな調整はせず。マシンはとても良い感触を持ったまま練習走行を終えた。

予選走行。開幕戦をノーポイントで終えた私たちは、予選順が遅く、終盤に走行順が回ってくる。それにより、さんさんと照っていた太陽は沈み、私が走ることには真っ暗な状態となっており、路温は練習走行時に比べ、 15 度ほど違っていた。他のドライバーも路面変化に苦しんでいることが容易に分かり、私は進入ポイントや車速コントロールを現在の路面状況に合わせなければならなかった。いざ、予選。スポッターからは振り出し位置を遅らせることが指示された。明らかに路面グリップが上がっており、進入後、インクリップ 1 までマシンを届かせることが困難なドライバーが多くいた。スタートし、指示通り進入位置をわずかに遅れせる。ドリフトを開始した瞬間に気が付く。わずかに遅らせた進入位置は、わずか過ぎた。著しく、路面グリップは向上しており、車速はみるみる落ち、インクリップ 1 までマシンを届かせるのがやっとであった。その後のコーナーは路面状況に合わせてドライブすることができたものの、進入の減点は大きく、得点は 85pt 、予選 10 位通過となった。


(Satur day) 2022 年 5 月 7 日
決勝日。TOP32 の対戦相手は FormulaDRIFT Pro クラスルーキー、 Ola Jaeger 選手 (TOYOTA MK4 SUPRA / NEXEN 。 1 本目は先行。先行走行はこの週末、一番良い走りができた。その走りに対して、 Ola 選手もぴったりと背後についてきている様子。しかし、私がインクリップ 2 に到達したあたりで Ola 選手に軽く追突される。大きなインパクトはなかったが、 Ola 選手が姿勢を崩し、それ以降は大きな車間距離が開き、その差は縮まらないままフィニッシュ。入れ替えて、後追い。アドバンテージはあったので、攻めすぎないよう落ち着いてスタート。先行の Ola 選手 は進入、そしてフィニッシュエリアで大きなミスをしたために、勝負は私に軍配。今期初勝利、 TOP16 への進出を果たした。
TOP16、対戦相手は FormulDRIFT ベテランドライバー、 Aurimas Bakchis 選手 (NISSAN S15 SILVIA / FALKEN 。スポッターから、 Aurimas 選手の区間タイムが著しく速いことを告げられ、後追いでは絶対に離されないように、と意識しスタートラインへ。 1 本目は後追い。 1 コーナーの進入は相手とタイミングをずらし、車速を稼ぐために遅めに進入。振り返し後、アウトゾーン 1 に向けて相手の懐に入れるよう、マシンの体制を整える。が、ここで相手車両のタイヤスモークでコースを見失ってしまう。右前タイヤがわずかにコース外へ出た瞬間、マシンのトラクションを大きく失い、 Aurimas 選手 に引き離される。インクリップ 2 で追いつこうと少しイン側を通過した際、 2 台のラインは完全にクロス。そして私の左前タイヤが Aurimas 選手の右ドアに接触。後追いは全く良いところがない状態でフィニッシュラインを通過。入れ替えて先行。大きなアドバンテージが Aurimas 選手にあるのは明確で、私が先行でできることはミスなく、 100 点に近い迫力のある先行走行。そしてAurimas 選手のミスを祈るのみであった。進入後、大きな角度をつけ、インクリップ 1 にマシンを向ける。ここで左リアタイヤがコース外へはみだし、マシンの姿勢を崩す。体制を立て直す間もなく、振り返し。ここでさらに右前タイヤがインカット。結果的に私自身が先行後追い共に運転ミスをしてしまい、勝負は完全に Aurimas選手に軍配。非常に残念ながら TOP16 でトーナメントを退いた。

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