レポート

SUPER GT

Round1 OKAYAMA GT 300km RACE決勝レポート

2022年4月20日

2022年開幕戦・岡山300㎞レース

4番手グリッドからスタートし

小林選手が3位に、太田選手が2位に浮上してゴール

今年のTEAM UPGARAGEは一味違う速さがあります

表彰台上で2位のトロフィーを掲げる小林選手(右)、太田選手(左)

4月17日(日)決勝 気温23度/路面温度33度(開始時)

■土曜日の予選ではQ1で小林選手が2位、Q2で太田選手が4位に

いよいよ2022年シーズンの幕開け、快晴の岡山国際サーキットでSUPER GTの開幕戦が始まります。TEAM UPGARAGEのNSX GT3は前日の予選で快調な走りを見せて4番手グリッドからのスタート。予選Q1は小林選手が走り、1‘24.967と午前中の練習走行よりもタイムを短縮して2位で通過。Q2ではデビュー戦となる太田選手が新人とは思えない走りを見せて1’24.532を記録。これはコースレコード更新でしたが、さらに上を行くタイムが出て4位に決まりました。

ただ、開幕戦の予選でこれほど好調なのは優勝した2019年以来。決勝レースで表彰台への期待が高まります。

■決勝レースは小林選手でスタートし、太田選手でフィニッシュへ

決勝レースは午後2時のスタート。前日よりも気温、路面温度ともに上がり、スタートのタイヤがどこまで持つか、各チームとも若干の不安要素を抱えたスタートになります。

SCの先導で、いよいよ動き出します。2周のウォームアップの後、シグナルはグリーンに。各車一斉に1コーナーに突進していきますが、今回はトラブル無し。きれいに抜けていきました。この後3周目の時点で#56のGT-Rが3位に浮上、TEAM UPGARAGEの#18は変わらず4位ですが、#96は5位まで後退しました。

小林選手は23周目に、#56にパスされて3位にいた#10を抜き3位に。以降しばらくこの順位でレースが続きます。

次の動きはピットインが始まってから。28周あたりからピットインが始まり、#18は31周目にルーチンのピットインで太田選手に交代。ここからは全車がピットインを済ませるまで順位は変わっていきます。40周を超えてくるとほぼピットインも終わり順位が見えてきましたが、この時点では#18は実質2位に浮上!太田選手は残り約30周をゴールに向け走ります。途中、一時期#9に追い上げられた周回もありましたが、これをしのぎ2位を防衛。1位の#56は追いかけるにはやや差があるので、無理をせずポジションキープに専念してフィニッシュラインを超えたのでした。開幕戦で2位、ドライバーズポイントは15、チームポイントは18を獲得して2位にランクインしました。

次はテストでも好調だった富士での450㎞レースです。次からウエイトが載りますが、このまま調子を維持してまた表彰台を目指します。

【小林嵩志選手】

大きなトラブルもなく安定したレースができた。去年できなかったレース運び、今年は好調を維持して今日もよかった。欲を言えば優勝したかったけど、2位は今の僕らが望める最大の結果だと思う。チームのみんなが頑張ったからそれができた。良いレースだったと思います。オーバーテイクは、タイヤのことを考えるとワンチャンスしかなくて、それが一発で決められたので良かった。

 

 

【太田格之進選手】

表彰台を確信できたのはラスト10周くらい。それまで後ろに#9のフェラーリがいて、くっつかれたり並ばれたりもしたけど、何とかしのいで、一瞬差が開いたのでチャンスと思い一気に行った。最後のほうはミッションにトラブルが出て持つかどうか心配だったけど、ゴールできてよかったです。富士も無理をせずにポイントを取れるように走って、いい流れを続けたいと思っています。

 

【上城直也チーフエンジニア】

今日はピットインのタイミングが絶妙でした。コースに戻った時も集団からは外れてフリーで走れたし。前半のタイヤはもう限界でしたが、後半は固めなのでそれほど心配はありませんでした。最後はトップの2台だけ1‘28秒台で走れたし。今日の結果は今シーズンを戦ううえで励みになりますね。

 

 

【石田 誠監督】

チャンピオンを目標にしてそこに至る計画を立てたんだけど、岡山は3位の予定だった。ところがそれを上回る2位(笑)。みんなの努力の結果が出たと思う。途中ギアボックスのトラブルが出て心配したけど、何とか最後まで持ってくれた。良かった。ドライバー二人もよい仕事をしたね、特に太田君はデビュー戦とも思えない落ち着いた走りだった。この流れで富士も行きたいと思う。

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