D1 GRAND PRIX / STREET LEGAL / FORMULA DRIFT
FORMULA DRIFT JAPAN 第2戦 エビスサーキット
2016.05.31
Rd.2の会場は福島県 エビスサーキット 西コース。競技を行ったコースレイアウトは以下の通りとなる。
ゾーンクリップが3箇所、クリップポイントが2箇所に設定され、審査員のAndy Yen, Ryan Lanteigne, Robbie Nishidaの3名がそれぞれ走行時のANGLE, LINE, STYLEを採点する。
~5月20日(金)公式練習日~
スタート位置はストレート中央部。進入スピードを高められるよう十分に加速し、審査員関前に設置されたアウトゾーンクリップに沿って車両を飛ばしてゆく。その後、第一ヘアピン内側に設置されたインクリップポイントに巻き込ませるように減速し、ヘアピンの繋ぎはアウトtoアウトで車体を美しく運び、第二ヘアピンの内側に設置されたインクリップポイントを通過し終わったところで審査は終了。ファイナルギアは3.9を使用し、3rdギア・2ndギアを使用して走行した。
FormulaDriftJapan、初開催となるエビスサーキット 西コース。Rd.1鈴鹿ツインサーキット同様小柄なコース。さらには加速区間が下り勾配の為、パワー差は出にくいレイアウトとなった。下り勾配・フットブレーキが生み出す強烈なフロント荷重が原因となる【逆関節】が懸念されたので、ニュージーランドのC’s GARAGE様協賛のオリジナルフロントメンバーを装着し、今大会に挑んだ。
タイヤはKENDA KR20A。練習走行のタイヤプレッシャーはフロントが2.1K、リアが1.5K。ステアリングラックが前方に移動したことが理由でアッカーマンアングルに大きな変化があり、何度もコースインを繰り返し、トー・キャスターを調整した。限られた時間の中で次の日の予選に向けて多くのセットアップを試した。
~5月21日(土)予選日~
【予選順位 29位】
21日は練習走行→予選といった日程。(110分間の練習走行が1ヒート、予選は2本走行)
まずは練習走行。タイヤプレッシャーは練習走行と同様にフロントが2.1K、リアが1.5Kとした。前日の練習走行後、動きに納得のいかなかったフロントを中心として細かなアライメントを行ったことがプラスに働き、マシンのコントロール幅が大幅に広がった。
しかし、練習走行中盤1コーナー進入時、3速ギアにトラブル。ドグギアの噛みが甘くなり、簡単にギア抜けが生じるようになってしまった。すぐに走行を中断し予選走行に向けてトランスミッションの載せ替え作業に取り掛かった。シルビア純正5速ミッションを搭載。強度不足を考え、できるだけミッションに対する攻撃性を下げる為、クラッチはツインプレートに変更、リアタイヤプレッシャーは4キロとした。
予選1本目。スタート後、1コーナー進入時アクセルを踏み込んだ瞬間、再び3速ギアがブロー。HKSドグミッション・純正ミッション共に3速を失うこととなってしまった。当然、ドリフトは続けられなくなってしまい、予選1本目は0ptという得点。
予選2本目は2速ギアのみしか使うことのできない絶望的な状況。その中でもなんとかドリフト状態を維持することができ、55ptという得点で予選29位にて通過。
予選走行後すぐに決勝日に向けて再度HKSドグミッションに載せ替え、3速ギアを使わず戦うため、ファイナルギアを4.6に変更。決勝日に向けて準備を進めた。
~5月22日(日)決勝日~
【決勝結果 Best16】
決勝日は、追走練習走行から始まった。リアタイヤプレッシャーのみ変更を施し、1.0Kにて走行。タイヤプレッシャー・ファイナルギアの変更を入念にチェックし、加速区間は1速→2速→4速とシフトアップし、連続する2つのヘアピンは4速ホールドで抜ける方法をとり、40分間の練習走行を終了した。
BEST32 対戦相手はFormulaDriftUSAで活躍するMattField選手(マシン:PS13 シルビア タイヤ:FALKEN) 。
1本目は私が後攻。加速区間で3速が使えないため前を走るMatt選手と車間が開いてしまう。入れ替えて私が先行。ストレートはうまく加速し、Matt選手を引き離すことができ、それに焦ってしまったのか、1コーナー通過時にMatt選手がスピンをし、勝利。
BEST16 対戦相手はBenSopra JADA TOYS 堀野 仁選手(マシン:RPS13 180SX タイヤ:YOKOHAMA AD08R)。
1本目、後攻。Best32の対戦同様加速区間で車間が広がってしまう。そのままの車間距離を保ったまま、フィニッシュラインを通過。車間距離は変わらなかったが、食らいつくことに必死だった私は走行ラインが小さくなってしまったり、クリップポイントを通過できなかったりと減点の対象となるものがあった。続いて先行。後ろは全く気にせず、ベストなラインをトレース。スピードも決して遅くはなく、堀野選手を引き離すことができた。車間は開いたものの、堀野選手も理想的なラインをトレースし、お互いベストな走行となった。しかし、結果は堀野選手に軍配。私の後攻時のライントレースの乱れが勝負のカギとなった。
今ラウンドが現在使用する車両のラストランとなった。シリーズを追える位置にいることもあり、一戦一戦慎重に確実に戦っていくことを目標としていたが、ミッションブローという大きなハンデを抱えて決勝トーナメントを戦う結果となってしまった。