D1 GRAND PRIX / STREET LEGAL / FORMULA DRIFT
FORMULA DRIFT JAPAN EXHIBITION MATCH 富士スピードウェイ
2016.08.15
~7月30日(土) 予選日~
EXHIBITION MATCHの会場は静岡県 富士スピードウェイ レーシングコース。競技を行ったコースレイアウトは右図の通りとなる。
ゾーンクリップが3箇所、クリップポイントが1箇所に設定され、審査員のRyan Lanteigne, Robbie Nishida, Takahiro Uenoの3名がそれぞれ走行時のSTYLE, ANGLE, LINEを採点する。スタート位置は100Rコーナーの入り口。進入スピードを高められるよう十分に加速し、ドリフト開始。100R出口のアウトゾーンクリップを通過、ヘアピンはアウト・イン・アウトに設置されたクリップをアグレッシブにクリアすることが高得点の鍵。ファイナルギアは3.7を使用し、3rdギア・4thギアを使用して走行した。
FormulaDriftJapan、3度目の開催となる富士スピードウェイ レーシングコース。今回から、株式会社繁原製作所様によって製作されたオリジナルミッションを搭載させていただくこととなった。路面グリップが高く、大きなラインをトレースする富士スピードウェイでは、特に駆動系にかかる負担が大きい。昨年のFormulaDrift、今年のD1GPともに、駆動系トラブルにより走行不能となってしまった為に、入念なチェックを行い、今ラウンドを迎えた。
今回のFormulaDriftJapanは86style with BRZというイベントの中に組み込まれていた為に、練習走行は30分1本と短く、その中でいかに完成度の高い走りを組み立てるかが、予選トップ通過への課題となった。十分に走行イメージはあり、ヘアピン進入時の減速感をなくす調整を何度か行った。
予選は2本あり、高得点順に並べられ24台から16台に絞られる。1本目は確実に点数を取るというオーダー。しかし、予想以上に路面グリップは落ちており、思うように走ることができなかった。(予選時間は16時を回っていて、路面温度が下がっていた) 点数は81pt。2本目の走行前に、ウォームアップエリアでタイヤにしっかりと熱を入れ、予選トップを狙い走行。結果は91pt。予選順位は3位となった。
予選順位 3位
~7月31日(日) 決勝日~
決勝日。練習走行は無し。各選手に1周のみのチェック走行が与えられた。単走時よりも前後ともショック減衰を8段締め込み、追従性、トラクション重視のセットとし、リアタイヤプレッシャーを0.2キロ下げて走行した。
Best16 対戦相手は㈱ながおテクノ☆SSR☆wish Kenji Yamada選手。
(マシン:S15シルビア タイヤ:Zestino)
1本目、先行。後ろは全く気にせず、単走のベストな走りをイメージし、走行。セット変更を行ったマシンの調子は良く、予選時よりも全体的な車速アップが図れた。前後を入れ替え、後追い。100Rのバンクでは先行車が早めにドリフトを開始しても、相手の姿勢が安定するまで自分は振り出さないスタンス。同じような車格ということもあり、非常に走りやすい相手だった。
常時、相手の後ろに回り込み、食らいつくことができ、勝負は私に軍配。勝利となった。
Best8 対戦相手は増田☆レーシング Toshimitsu Masuda選手。
(マシン:JZX90マーク2 タイヤ:WANLI)
1本目、先行。このあたりから100R出口の路面グリップが著しく向上していた為、リアタイヤがグリップしてしまい、姿勢を崩しタイヤが1輪コースアウトしてしまう。
後追いのMasuda選手もそれに釣られてリズムを崩してしまう。入れ替えて後追い。
大排気量大パワーのMasuda選手のマシンはスタートが早く、100R出口で距離を離されてしまう。一定の距離を保ったまま両者審査区間を走り抜け、ジャッジはサドンデス。
しかし、この走行でMasuda選手のマシンにトラブルが起き、リタイヤ。よって、Best4進出は私に決定した。
Best4 対戦相手はRC-ART Dream Team with DUNLOP Tadahiro Fukada選手。
(マシン:JZX100マーク2 タイヤ:DUNLOP)
1本目、後追い。Best8の対戦において、100R出口の路面グリップが変化していることを感じた為、リアタイヤエアプレッシャーを0.1キロ上げた。この戦いも、スタート直後に若干距離が開いた。差を詰めるべく、振り出し位置を極限まで遅らせた。100R出口では少し車間距離があったものの、ヘアピンに向けて振り返した直後に懐に入り込むべく、アクセルを少し残した状態で進入した。しかし、私とFukada選手の減速ポイントの位置に大きな差があった。車速差は大きく、Fukada選手より高いスピードでヘアピンに進入した私は、ブレーキをするもマシンを止めることはできず、前を走るFukada選手に接触、スピンをさせてしまった。
入れ替えて先行。100%の走りをし、相手のミスを誘うこと以外方法はなく、思い切り攻めた走りをした。しかし、落ち着いたFukada選手がしっかりと後追いを決め、軍配。決勝進出はFukada選手となった。
NewマシンとKENDA KR20Aの組み合わせが初となった今ラウンド。とにかくマシンのコントロール幅が広がり、よりハイレベルな走りが見せられることを手に取って感じた。ただ、他選手に比べ、曲がる・止まる性能が高いが故に追走トーナメントにおいて今回のように突っ込みすぎてしまう場合もあるので、大変良い経験となった。公式戦に生かしていきたい。
次戦、FormulaDriftJapan Rd.3 岡山国際サーキット。今後ともTeamUPGARAGEの応援をよろしくお願いいたします。