D1 GRAND PRIX / STREET LEGAL / FORMULA DRIFT
FORMULA DRIFT JAPAN 第3戦 岡山国際サーキット
2016.09.02
Rd.3の会場は岡山県 岡山国際サーキット。競技を行ったコースレイアウトは右図の通りとなる。
ゾーンクリップが4箇所、クリップポイントが1箇所に設定され、審査員のRyan Lanteigne, Andy Yen, Robbie Nishidaの3名がそれぞれSTYLE, ANGLE, LINEを採点した。スタート位置はホームストレート。少しでも速い速度で1コーナーに進入するために、全開で加速。1コーナー脱出直後に迫る、複合的なクリップをリズム良く通過することが高得点の鍵。通常のレイアウトではなく、1コーナー通過後にインフィールドに入り込むというフォーミュラドリフトならではのレイアウトとなった。ファイナルギアは3.7を使用し、3rdギア固定で走行した。
~8月19日(土) 練習日~
FormulaDriftJapan、3度目の開催となる岡山国際サーキット。走行イメージやセットアップのデータは十分にあった。細かなタイヤエアプレッシャーの調整や、減衰調整を中心に、走行を繰り返した。KENDA KR20A・DG-5・リアラジエター・wisefabの効果で、昨年に比べ、ストレートの加速スピードは格段に上昇した。ドリフト中のトラクションも段違いに増加し、リアタイヤから吐き出される白煙の量も目に見えて多くなった。
50分間の練習走行においても、水温・油温の上昇は一切なく、真夏の過酷な時期でも不安のないマシンのおかげで練習走行に集中することができた。鍵となる1コーナー脱出後のシケインに重点を置き、大きな角度でスピードを抑えながら、アクセル開度を高く保つ走りをイメージした。練習走行終盤には、車体の動きも安定してきて、予選日に向けて大きな手応えを掴むことができた。
~8月20日(土) 予選日~
【予選順位 24位】
20日は練習走行→予選といった日程だった。(60分間の練習走行が1ヒート、予選は2本走行)
まずは練習走行。路面清掃が入ったが、路温は練習日とさほど変わらず、タイヤエアプレッシャーに変更無し。角度の付け方によりメリハリを出すために何度か調整を行った。1コーナー直後に設置されたイン側のクリップポイントを通過する場所に変化を施し、より深い角度で、よりアクセル開度が高く保てるようなラインをトレースすることとした。
予選走行。高得点順に並べられ、41台から32台に絞られる。予選1本目。無理はせず、確実にポイントを獲得するというオーダー。特に大きなミスはなかったが、全体的な【攻め感】が足らず、スタイルポイントがあまり入らなかった。得点は76ポイント。
2本目は思い切った走りをし、予選トップを狙いに行くオーダーだった。しかし、2本目の走行に臨む直前に、冷却水の漏れが発見される。ラジエターチューブに傷がつき、微量に漏れ出している様子だった。応急処置を施し、暖気を始めるも、高圧になった途端に多量の冷却水が溢れ出す。もちろん、この状態では走行することはできず、予選2本目は断念。リタイヤとなった。
よって、1本目のポイントが予選得点となり、24位にて予選通過を果たした。
車体後方トランク内にラジエターが設置されているため、損傷はリアタイヤが巻き上げた飛び石によるものと予想された。加工済みのラジエターが使用されているため、現地でラジエターを交換することはできず、チューブの傷を塞ぐという応急処置を施した。
走行後はメインステージにて予選通過選手32名が紹介され、サイン会が行われた。TeamUPGARAGEオリジナルポストカードとオリジナルステッカーを配布し、大変暑い中ご来場されたお客様一人一人にサインを書き、プレゼントした。MOTORGAMESということもあり、お客様の数が多く、通常のラウンドに比べると家族連れのお客様が多数みられた。FormulaDriftJapanの他にもFMXや86GreenCup等多種多様なイベントが同時に開催されていた為、初めてドリフトを観る方も多く、非常に価値のある時間となった。
~8月21日(日) 決勝日~
【決勝順位 16位】
決勝日は練習走行からスタートした。午前8時から50分間走行ということで、練習日・予選日に比べ、路温が約20度ほど低く、タイヤエアプレッシャーの設定が大きく変わった。決勝トーナメントに向け、路温とタイヤエアのデータを一通り取ることができた。
Best32 対戦相手はZIEK Kazuto Ichiyanagi選手。(マシン:S13シルビア タイヤ:TOYO PROXES R1R)
予選9位で通過してきた、Ichiyanagi選手。マシンは2JZエンジンを搭載したS13シルビア。走行スタイルは似たものがあるが、全体的な車速感がある選手。
1本目、後追い。接近戦とまではいかなかったが一定の距離を保ち、追走することができた。
入れ替えて、先行。同じような走行ラインをトレースしたように見えたが、ゴールライン手前にてIchiyanagi選手がインカット。しかし、大きな差はなく判定は再戦、サドンデスとなった。
サドンデス1本目、後追い。相手の懐にしっかりと入り込んでいたが、ゴールライン手前にてIchiyanagi選手がスピン。これが大きなマイナスとなり、私に軍配。Best16に進出を果たした。
Best16 対戦相手はTeamKazama with Powervehicles BenWilliams選手。(マシン:JZZ30ソアラ タイヤ:GOODRIDE)
予選8位で通過してきた、Ben選手。マシンは2JZエンジンを搭載したJZZ30ソアラ。車速に差があるため、距離が詰まり過ぎないことを意識し、後追いに挑んだ。
1本目、無理はせず、少し距離をあけて追走。特にミスはなく、相手の動きに合わせて落ち着いて後追いをすることができた。著しく車間距離が開いていたわけではないが、審査員からは【明らかに様子を見ている】と酷評であった。
入れ替えて、先行でポイントを取り返すべく、100%の走行。ゴールライン通過時にバックミラーを見ると、ぴったりと背後につくBen選手のマシンが確認できた。
この勝負、アグレッシブな走りをみせたBen選手に軍配。私はBest8に進出することができなかった。
シリーズランキング7位で迎えたRd.3。予選走行で予期せぬマイナートラブルに見舞われたが、組み立てが良かったために予選リタイヤをしながらも決勝日に繋げることができた。しかし、決勝トーナメントの戦いにおいては確実にポイントを取りたいが故にミスを恐れ、攻めの走りをすることができず、負けを喫した。
自分のマシンコントロールの幅を広げること、追走においての勝ちパターンの作り方、さらに上に行くには今の自分に足りないものが明確に分かった。次戦、FormulaDriftJapan Rd.4 奥伊吹モーターパーク。
今後ともTeamUPGARAGEの応援をよろしくお願いいたします。