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FORMULA DRIFT JAPAN 第1戦 鈴鹿ツインサーキット

2017.04.20

【4月14日(金) 練習日】

Formula Drift Japan 開幕戦の会場は三重県 鈴鹿ツインサーキット。

アウトクリップが2箇所、インクリップが2箇所設定され、審査員のRyan Lanteigne,Andy  Yen,Robbie Nishidaの3名がそれぞれSTYLE, ANGLE, LINEを採点した。スタート後の1コーナーに設置されたアウトクリップが簡単には通過できない位置関係に置かれ、配点も非常に高い。インクリップは配点が低めだが、高得点を出すにはしっかりと抑えておかなければならないポイントである。基本的には2015年・2016年のレイアウトと同様の為、ギア比に変更は施さず、練習走行に臨んだ。
17990814_1053173098145958_2145628085537714619_n練習は50分の走行が2本。1本目は振り出し位置を明確にすることを意識して走行。D1GPに比べると真横を向いた状態で車を飛ばす距離(飛距離)が長い、FormulaDrift。振り出しの位置がすべてのライントレースに関わる為、念入りに調整。フロントタイヤの転がり、ノーズの入り方を調整すべく、フロントサスの減衰力を中心に変更を行った。振り出し位置が安定してきたところで1本目の練習走行は終了となった。
2本目の練習では審査員席前のアウトクリップを深い角度で通過することを意識し、走行した。走行ラインが安定してきたところで迫力を出すべく、アクセル開度を高め、車速を上げていった。走行時間が長いため、内圧変化が著しいものとなったが、毎周安定したグリップ力で高いコントロール性を持つKENDA KR20Aのおかげで予選に向け、十分に手応えを感じられる練習走行ができた。

【4月15日(土) 予選日】

15日は練習走行→予選といった日程でした。(110分間の練習走行が1ヒート、予選は2本走行)
まずは練習走行。マシンセットは練習日と同様、変更は施さなかった。振り出し位置、ライントレースにブレはなく、順当に周回を重ねているところで、突然大雨が降り始めた。一度、ピットに戻るも止む雰囲気はなく、予選もウェット路面が予想されたためコースイン。ウェット路面でも数周、走行することができた。

17951672_1053173284812606_9194669353860374709_n 予選走行。高得点順に並べられ、トーナメントが組まれる。予選順位においてもポイントが加算される為、予選トップを目指して走行した。翌日の追走トーナメントへは32台が進出となる。予選開始時、路面は依然ウェット。しかし、雨は止み太陽が出てきていた。徐々にライン上が乾き始め私の走行順の時には走行ラインのみほぼドライ路面となった。

予選1本目。路面に不安が残っていたが練習走行通りストレートは全開加速、各クリップポイントを確実に通過し、ポイントを獲得するというオーダー。特に大きなミスはなかったが、審査員席前のアウトクリップからインクリップにかけての走行姿勢に若干の乱れがあり、89ポイント。予選1本目走行段階では3位という順位で折り返した。

FB_IMG_1492581861529予選2本目。路面は完全にドライ。路温も一気に上昇していた。1本目の点数で予選通過はほぼ確実だった為、2本目は会場を盛り上げるべく、1本目の走行よりタイヤ1本分程度、奥目で振り出して進入スピードを上げた。進入はコンクリートウォールをかすめ、アウトクリップは白線ぎりぎりを通過。全体を通してカウンター量もアクセル開度も高く保てたことも評価され、96ポイント。暫定首位だった横井選手(94ポイント)を越して、予選トップとなった。


予選
1位通過 単走優勝

 

【4月16日(日) 決勝日】

決勝日は午前8時30分から60分間の練習走行が設けられました。ギア比の変更はせず、リアショックの減衰力を上げ、リアタイヤのエアプレッシャーを下げた。追走にむけ、対戦相手の走り方を分析した上でスポッターとすり合わせをし、入念な組み立てを行いました。

IMG_20170418_223501Best32 予選順位により、シードの為単独走行。追走の本番をイメージして手を抜かずきっちりと走行しました。

Best16 対戦相手はSUNOCO☆澤田レーシング TOSHIMITSU MASUDA選手。(マシン:JZX90マーク2 タイヤ:WANLI SR390)2JZを搭載したマーク2で、車重も軽いためストレート・コーナー共に速いのが特徴。まずは先行。全く後ろを気にすることなく単走ベストの走りをする。ベタベタにつけられていた訳ではなかったものの、一定の距離でついてこられていた。 入れ替えて後追い。ストレートと、審査員席前で離されないことだけを注意し、走行。スタートも成功し、同じタイミングで1コーナーに飛び込んだが、インクリップポイントで少し離される。全体的な距離感とまとまりが評価され、私に軍配。審査員3名のポイントが私に入り、Best16は勝利となった。

WELD3Best8 対戦相手はTeamWork x TeamWeld KOICHI YAMASHITA選手。(マシン:JZX100マーク2 タイヤ:ACHILESS ATR-K)こちらもMASUDA選手同様、2JZを搭載した車両。まずは先行。大きなミスはなかったが、大きな加点もなかった。予選の走りと比べると少し小さめのライントレースとなってしまう。その後ろにYAMASHITA選手がピッタリとついてくる状況。 入れ替えて後追い。スタート直後、大きく離される。その差は1.5台分程。その差は埋まらぬまま1コーナーへ。私のマシンの方が軽量なので振り出しを極限まで遅らせて、コーナーでを埋めようと試みるも、脱出もYAMASHITA選手のスピードが勝り、終始引き離されてしまう。審査員2名のポイントがYAMASHITA選手に入り、私はBest8で敗退となった。

FormulaDriftJapan開幕戦の会場となった鈴鹿ツインサーキット。このコースはドライバー・マシンともに相性のいいコースで、シリーズを考えると確実にポイントを取っておかなければならないコースだった。そのことは常に頭にあり、三日間「優勝」することだけを考えて走行していた。Best8の対戦相手は車速が速いことがわかっていながらの走行だったので、何か対策を打てたのではないかと振り返る。常に落ち着いて走行し、他選手の分析をできていたので、分析結果から「対策を打つ」ところまで抜け目なくできていたら勝ちは見えていたかもしれない。次戦まで少し時間が空きますので、メンテナンス、車両の改善をしっかりと行って参ります。

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