D1 GRAND PRIX / STREET LEGAL / FORMULA DRIFT
フォーミュラドリフト 第4戦 奥伊吹モーターパーク
2017.10.24
FormulaDriftJapan Rd.4の会場は滋賀県 奥伊吹モーターパーク。アウトクリップが3箇所、インクリップが2箇所設定され、審査員のRyan Lanteigne,Andy Yen,Robbie Nishidaの3名がそれぞれSTYLE, ANGLE, LINEを採点した。スタートは道幅が狭く、傾斜がある。エスケープゾーンゼロの1コーナーは大きく回るアウトクリップ1。減速をしながらインクリップ2を通過し、振り返してアウトクリップ2。角度を保ったまま加速しアウトクリップ3を通過し、下り勾配インクリップ2を通過し、フィニッシュ。車重の軽さが有利に働くコースということもあり、非常に得意なコースである。昨年の同会場では2位で終えたこともあり、優勝に強くこだわりを持って迎えたラウンドである。
練習走行。ギア比に変更が出る可能性があったために2枠走行する予定だったが、激しい雨が降り注ぐ。急遽ウエットセットに変更し、走行。
途中、雨脚が弱まるタイミングもあったがドライ路面を走行することはできなかった。予報的に予選日は晴れる可能性が高かった為、ウエット路面を無理に攻めることはせず、コースの距離感やギャップの位置、目線の確認などスローコントロールだからこそできることを入念に行った。練習の間でファイナルギアを3.9から4.1に変更する予定だったがヘビーウエットの状況ではギア比の比較を行うことができなかった為、比較は予選日の練習走行に行うことにした。
KENDA KR20Aとウエットの相性は非常によく、熱が入りにくく、路温が低い状態でも安心してエスケープゾーンゼロの1コーナーに飛び込んでいくことができる。ウエット路面に関しては全く不安要素なく、1日目の公式練習走行を終えた。
~9月23日(土) 予選日~
予選前に90分間のフリー走行が設けられた。その時間内で2種類のファイナルギアを試す予定だったが、チーム内で検討した結果、ドライ路面における練習走行時間を長く取りたいということで、走行前にファイナルギアを3.9から4.1に変更した。ギア比の変更は正解で、1コーナーの進入からフィニッシュまで3速オートマで走行することができた。(昨年、ファイナルギアは3.9を使用したが、エンジン特性の変化やトラクションが上がっている為、同じギア比では走行できないだろうという予想がされていた)
今ラウンドではドライ路面を走行するのは初だった為、1コーナーの振り出し位置から調整を始めた。あえて1コーナーのアウトゾーンを奥目で取り、橋げたスレスレで通過する。予選をトップで通過すべく他者と走行ラインを変えた。
予選は得点順に並べられ、それを元にトーナメントが組まれる。予選順位においてもポイントが加算される為、予選トップを目指して走行した。45台中、32台が翌日の追走トーナメントへ進出となる。路面はドライ。まずは予選1本目。振り出し位置を極限まで奥にし、1コーナーへ飛び込んだ。バンパーがアウトゾーンのコーンに接触するほど大きなのラインをトレースし、そこからのインクリップもしっかり取った。アウト2、アウト3、そして最後のインクリップもきっちりと通過し、フィニッシュ。大きなミスはなかったが、1コーナーの小さな飛び出しが減点され、84点。一時は2位となったがすぐさまアンドリュー選手が89点を出し、3位まで落ちた。2本目で高点数を出さなければならない状況となった。
予選2本目。今回の審査は1コーナーの振り出しの鋭さと最大角度が評価されていた為、しっかりコース上に車を納め、大きく振り出すイメージで走行に挑んだ。しかし、振り出した瞬間にマシンがおかしな挙動をし、スピン。残念ながら2本目はスピンによる0点という結果となり、1本目の84点がリザルトとなった。
予選5位通過
走行後はメインステージにてBest32の発表・表彰が行われた。その後すぐに違和感のあったフロントセクションのチェックを行った。最大切れ角の時にタイヤの内側がフレームに干渉していた。転がり量にも不満があったため、ストラット部でキャンバーを倒し、トーを変更、そして、ホイールスペーサーを追加した。
~9月24日(日) 決勝日~
決勝日は午前8時00分から50分間のフリー走行が設けられた。前日行ったフロントのセット変更に加え、前後共にタイヤの内圧を下げて走行した。路面はドライ。しかし、無風なことが災いし、前走行ペアのタイヤスモークが1コーナーに滞留して思うように追走ができないことが数回あった。先行のチェックランは行えたが、後攻の走行イメージはあまり掴むことができないまま、フリー走行が終了となった。フロントのセット変更は良い方向に働き、マシンが角度に耐えるようになった。
- Best32 対戦相手はGet-Drunk!! With ドリニチ&WING21 神谷 剛選手。
(マシン:hcr32 タイヤ:zestino tire)
初対戦となる神谷選手。まずは先行。全く後ろを見ずに自分のリズムで単走満点を狙うイメージで走行。FDは追走における先行時のミスも大きな減点対象となる為、各クリップポイントを外さないよう細心の注意を払って走行を行った。大きなミスなく走りきることができ、入れ替え。1コーナーのライントレースが私とクロスするようなイメージがあった為、1コーナー脱出のインクリップで距離を詰めるイメージで走行した。イメージ通り走行することができ、私に軍配。Best16に駒を進めた。
- Best16 対戦相手はNAVIGATE with PISKEY with ZESTINO 今前田隆敏選手。
(マシン:S14シルビア タイヤ:zestino tire)
Best32ではハイグリップタイヤ+大パワーのS15シルビアを相手に、引き離すスピードを見せた今前田選手。私と似たパッケージでS14シルビアにSR22VEエンジンを搭載したマシン。先行時、1コーナー以外は常に背後に迫ってくるようなイメージ。お互いミスなく、良い追走。入れ替えて後追い。1コーナーで同時に飛び込んだものの、完全にラインがクロスしてしまい、逃げられてしまう。その差はフィニッシュラインまで埋まらず、今前田選手に軍配。Best16で敗退となった。
総合順位10位
前回同様に得意なコースで好成績を残すことができなかった今ラウンド。追走において先行時のミスはほぼ出ることがなくなったが、ここ数ラウンド、後追いが大きな課題として残る。コースサイズもコンパクトで勾配がある分、軽量ボディが生かせるコースで結果を残せなかったのは本当に悔しく、シリーズ的にも痛い。
次戦、岡山はハイパワー・ハイトルクマシンが有利に働くコースだが、必死に食らいつき勝ちを狙っていきたい。 引き続き、応援の程宜しくお願い致します。