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【公式テスト鈴鹿10h】レポート
session1:全24LAP BEST 2’15.955(10位/11台) Dr,Takashi Kobayashi
session2:全23LAP BEST 2’15.671(10位/11台) Dr,Takuto Iguchi
SUPER GT鈴鹿ラウンドの興奮覚めやまぬ中、6月23・24日に鈴鹿10h耐久レースの公式テストが行われた。
鈴鹿10hは、昨年まで鈴鹿サーキットにてSUPER GTシリーズとして開催されていた伝統「鈴鹿1000kmレース」の生まれ変わりのレースで、世界各地で行われるGT3レースのシリーズ王者&有力チームが結集し、真夏の10時間耐久という過酷な環境にて“GT3の世界一”を決める夢のレースです。
鈴鹿10hでは、SUPER GTシリーズに参戦する中山選手、小林選手に加え、GT300クラスSUBARU BRZ R&D SPORTにて活躍する井口卓人選手が参加する。
23日に行われた公式テスト1日目は朝からあいにくの雨模様。鈴鹿10hレースではタイヤメーカーがPIRELLIに統一されるため、普段、横浜タイヤを履くUPGARAGE 86 MCはピレリタイヤは初体験。
初めて履くタイヤのフィーリングを確認すべく午前のセッションは中山選手のドライブでスタートするも、あまりの雨量のため、タイヤになかなか熱が入らず全くもってアタックできない状況が続く。1度ピットインし、ヘビーウェットのセッティングに変更し、再度コースインするも、マシンとタイヤのマッチングは悪く、タイムは伸び悩やむ。その後、小林選手にチェンジし、マシンの細かなセットアップをするも、根本のタイヤのグリップ不足は解消されず、ライバル達とも大きくタイム差ができてしまう。そして、セッション終了直前にに井口選手にチェンジし、マシンのチェックを行う。
セッション1は、11台中10位と非常に厳しい結果となった。
セッション2は、雨も比較的落ち着き始めたものの、コースコンディションを踏まえ、当初の2時間から1時間に短縮されて行われた。コースは午前よりは走りやすい路面になっていて、各車タイムを上げていく展開。TEAM UPGARAGEは、まず小林選手のドライブでマシンのセットアップを続ける。足回りを中心にセット変更を続け、タイヤに熱を入れられるセットアップを探していくが、なかなかいいところが見つからない。セッション短縮で時間も限られるため、1度井口選手にドライバーチェンジ。マシンの習熟度を高めます。井口選手も初乗りのマシンで難しいコンディションながら、順調に周回を重ね、セッションは無事終了。セッション2も11台中10位とタイムとしては、厳しい結果となったが、貴重なウェット路面を走行でき、有意義な1日目となった。
2日目は、前日とは打って変わって快晴。ドライ路面でのタイヤのフィーリングのチェックを行います。しかし、午前のセッションが始まり、コースインして3周目。ヘアピン立ち上がりでまさかのクラッシュ。フロント部は大破してしまい、修復不可能でテストは思わぬ形で終了となってしまった。
テストはクラッシュもあり、思うように進めることができなかったが、SUPER GT 第4戦タイラウンドに向けて、急ピッチで修復・準備を進めていきます。