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【2018 FORMULA DRIFT Rd.6 St. Louis in Gateway Motorsports Park】レポート
追走は強豪の厚い壁に阻まれるも、予選は過去最高位マーク!
【予選】
19位通過(予選通過台数33台)
【決勝】
TOP32敗退
FormulaDriftJapan Rd.6はイリノイ州 Gateway Motorsports Parkが会場。初開催となるコースは大きなオーバルトラックの内側にある平坦なショートコースを使用。バンクや高低差はほぼ無く、コース幅も広めで、路面も良い。各コーナーの内側にはかなり背の高いゼブラゾーンが設置されているのが特徴である。
他のラウンドに比べ、リズミカルかつテクニカルなコースレイアウトである。
~練習日8/9(木)~
練習走行がスタート。今ラウンドは新レイアウトの為、各チーム16ラップの練習走行が与えられた。ファイナルギアは4.27を使用し、進入からフィニッシュエリア手前までは全て4速を使用する。単走は4速のままフィニッシュ、追走はタイヤの残り次第で3速でフィニッシュするシーンもあった。練習1周目、ウォームアップエリアにてタイヤの皮むきを始めたあたりで急なエンジンストップ。原因究明に時間を要したが、再度練習走行に参加することができた。ところが1周したところでクラッチが寿命を迎えた。練習走行後に交換する予定であったが、今レイアウトは予想以上にクラッチへの負担が大きかった為、練習走行中に悲鳴をあげてしまった。クラッチの交換作業を終え、練習を再開する。4度の振り返しがあるこのレイアウト。序盤でミスが出てしまうとリカバリーするのが容易ではない。リズムが掴めないまま、練習走行時間は終わりを迎える。トラブル修理に時間を要し、この日は4ラップのみの練習となった。
~予選日8/10(金)~
予選日。予選直前にも練習走行が設けられた。前日、思うように練習することができなかった為、練習走行開始時間のかなり前からスタート位置にマシンを並べ、他ドライバーより少しでも多くの練習ができるようにした。おかげで、2時間で7ラップほど練習が行え、予選に向けて良い方向で組み立てを行えた。
予選1本目。走行順は9番目。予選直前の練習走行では、アウトゾーン1の始まりの位置を過ぎてからマシンがゾーンに入るようなことが多かった為、アウトゾーン1に注意を払い、スタートラインについた。加速区間は一気に4速まで入れ、1コーナーに進入する。少し手前から振り出してしまった為に、インクリップ1のゼブラゾーンに乗り上げ、目印のコーンに触れてしまう。高いゼブラで姿勢を崩し、タッチ&ゴーに対してサイドブレーキで距離を伸ばすような形になり、得点が伸びきらず76pt。
予選2本目。ポイントを伸ばすべく、とにかく全力で狙いに行った。しかし、ここでもインクリップ1のゼブラに乗り過ぎてしまい、マシンが飛び大きく姿勢が乱れる。角度戻りはないものの、タッチ&ゴーに対するラインが小さくなってしまい、行き場所がなくなり大きく振り返せない。攻めの姿勢を各所で見せることができ、スタイルポイントが伸びたものの点数は81pt。
~決勝日8/11(土)~
決勝日。予選時はマシンコントロールを容易にするため、リアタイヤプレッシャーを38psi(2.7kgf/cm2)に設定していたが、追走時は練習走行から
26psi(1.8kgf/cm2)に設定。
TOP32の対戦相手は予選14位通過のKristaps Bluss選手(BMW E92 LS Achilles Radial)。Rd.2 OrlandoのTOP32でも対決したFormulaDアメリ
カ最速のBMWである。後追い時に彼を捉えられるかが問題であった。まずは私が後追いのポジション。今レイアウトは走行距離が長く、タイヤのライ
フが2周持たない。ウォームアップはかなり気を使い、無駄にタイヤを消耗させず、皮むき、熱入れを行った。とにかくスタートに集中した。相手が動
いた瞬間にフルスロットル。先行のKristaps選手はシケインがあるに関わらず、距離が空いてしまう。1、2コーナーで若干距離を詰められたものの、
1,5車身ほど距離が空いたまま、フィニッシュラインを切る。入れ替え。とにかく煙を焚き、ベストなラインで走行。相手に詰め寄る隙を作らせなかっ
た。結果はワンモアタイム。もう一度、対戦することとなった。
タイヤ交換、給油を済ませ、再びスタートラインにつく。後追いで詰め寄る為にリアタイヤプレッシャーを更に下げるか迷ったが、コントロール性を優
先し、変えることはなかった。ワンモアタイムへ突入、後追いのポジション。やはり、スタートで距離が空いてしまう。その差を埋めようとし、自分のライ
ントレースが小さくなり、相手にリードさせてしまう。入れ替えて先行。今ラウンドで一番良い走りをすることができたものの、自身の後追いで相手に与
えてしまったポイントが高く、Kristaps選手に軍配。TOP32敗退となった。
FormulaDrift 第6戦 セントルイス。今ラウンドは初開催ということで各選手走行経験がないため、ルーキーの自分にとって大きなチャンスがあるラウンドであった。シリーズ開幕時に比べるとマシンにも乗り慣れてきており、結果として徐々に予選順位も上がってきている。
シリーズランク8位の大敵、Kristaps選手に対しワンモアタイムへ持ち込む好勝負ができたのも手応えとなった。しかし、TOP32の壁が未だ大きく立ちはだかっており、結果に結びつけることができていない。
次戦テキサスは今ラウンドと似たレイアウト。今回の反省を生かし、いい勝負をするためしっかりと準備をして挑みます。次戦も引き続き、応援の程宜しくお願い致します。