SUPER GT Rd.3 SUZUKA300km  予選（8月21日）

強豪のそろったQ１予選Aグループ

名取選手が走るも無念の15位！

マシンの不調でアタックできずに終わる

鈴鹿での第３戦が始まった。OVID-19の影響で、当初予定の６月から約２カ月延期された８月21・22日の開催に。ただ、この週はあいにくの雨続きで、レースの土日の天気も時々雨との予報が出ているので、その影響がいかほどか、少し心配な点もある。予選日の２１日は、明け方まで降った雨の影響で路面がぬれていたが、午前中の公式練習開始のころには、ほぼドライの状態まで回復していた。走行開始時の気温は26度、路面温度は28度とのアナウンス。

練習走行は名取選手から始まった。最初は、数周走ってはピットに戻り調整を繰り返し、より良いセットアップを求めて手探りが続く。そんな中、5周目に1’59.419を出すが、まだトップとのタイム差は1秒以上ある。さらに周回を重ねた後、赤旗で中断されたタイミングで小林選手に交替。小林選手も走りながら微調整を行うがタイム更新まではならなかった。結局、練習走行では名取選手の出したタイムが自己ベストで、16位で終了した。

予選Ｑ１を担当するのは名取選手。路面はドライコンディションのまま。TEAM UPGARAGEのNSX GT3　18号車は開始直後にコースインしてウォームアップを重ねる。各車準備が整ってくると、まずは61号車が1’58.366を出して暫定トップに。各車はこのタイムを目標にアタックをすることになる。18号車は２周のウオームアップののちにアタック、のはずがタイムが出ない。アタックを始めた途端にミッションに不具合が発生し、シフトアップもダウンもできなくなってしまったのだ。午前中の練習走行でも、予選前のウオームアップでも全く症状は出ていなかったので、本当に不意打ちのトラブルになってしまった。結局、この後はアタックをできずにAグループ15位で終わった。

「練習走行から予選に向けて手を入れ、本番ではかなりの自信があったので本当に残念な結果でした。まったく予兆がない状態から、最悪のタイミングで出てしまったので…。明日は打てる限りの手を打ってジャンプアップを狙っていきます」（チーフエンジニア一瀬さん）ミッションのパーツは幸いにもすぐに入手できたので、明日の決勝では心配なく走れることになった。スタート位置からして思いっきりプッシュしていくしかないが、１８号車の激走を期待してください。