レポート
Round8 MOTEGI GT 300km RACE決勝レポート
Rd8 MOTEGI 300㎞RACE 決勝レポート(11月5日)
今シーズン最終戦のもてぎはノーウエイトでの戦い
浮き沈みの激しかった今年の締めくくりとして
5番手スタートから3勝目を目指すも8位でゴール
長いようでも気付いたら最終戦を迎え、2023年が締めくくられます。開幕戦優勝で始まった今季を優勝で終われるように、チーム一丸となって挑みましたが結果は8位フィッシュとなりました。
天気予報では曇りのところ、昼近くには日が差して気温も上昇。この日は小林崇志選手がSUPER GTに参戦して100戦を超えた(開幕戦の岡山で100戦目を達成)ことを称える「グレイテッドドライバー」の表彰式が行われ、式ではGTAの坂東正明代表から記念品と花束が贈呈されました。小林選手は「ここまでこれたのも皆さんの支えがあればこそで、本当にありがたいと思います。100戦は通過点として200戦を目指して頑張りたいと思います」と挨拶。ステージを囲んだファンから拍手を送られていました。
午前11時半から、多少日差しが出た中でのウォームアップランでは18号車は調子は良さそうで、2番手タイムを記録。スタートドライバーは小出峻選手が担当し、小林選手は後半のスティントを受け持ちます。レース距離は300㎞でもてぎのコースを63周(500クラスの場合)します。
スタート進行として栃木県警の白バイとパトカーを先導に交通安全をPRするパレードランが行われ、続いてフォーメイションラップが始まりました。決勝レースは午後1時のスタートですが、この時点で雲が出ており気温は下がり始めた様子。スタート時点では気温23度、路面温度26度と、チームが持ち込んだタイヤにはやや厳しい条件になってきたのが不安要素になります。
決勝レースのスタート。1コーナーに各車が突撃してゆくが事故はなくクリーンなスタートで始まりました。18号車の小出選手は5位のまま周回していましたが、タイヤが温まってきた5周目には前車を抜いて4位にアップ。しばらくこのポジションをキープしたのち、レース距離の1/3を消化した21周目にピットイン。ここで小林選手に交代し、給油、タイヤ交換とルーチンのメニューをこなします。コースに復帰すると13番手に。同じタイミングでピットインしたチームの中には、ピット時間短縮を狙ってタイヤ無交換やリヤのみ2本交換などの戦術に出るところも。この作戦で何台かにアンダーカットされてしまいました。
レースが始まるとすぐに小降りですが雨が落ち始め、その後も降ったり止んだりと安定しない天気の中、小林選手は手堅く周回を重ねます。周回が進むにつれピットインするクルマも多くなり着実に順位はアップ。35周目には7位に浮上しました。ここからは一進一退の展開で、最終的には8位でゴール。安定しない天気と低い路面温度に悩まされながらもポイント圏でゴール。目標には届きませんでしたが、この日の条件下では無理のない結果にも思えます。
今期は優勝が2回ありましたが、それ以外では、最終戦もてぎを除いてノーポイントでした。なかなかに浮き沈みの激しいシーズンを送りましたが、課題もはっきりしてきたので来期に繋がるように改善していきます。1年間のご声援ありがとうございました。
【チームコメント】
■石田監督
:今年は2回優勝したけど、それ以外はポイントが取れていない。ランキング上位で戦うチームは取りこぼしがないので、我々はまだ改善すべきことが多くある。これを反省材料として来年に向け努力したい。
■小林選手
:浮き沈みの激しいシーズンだった。最後は買って終わりたかったけど、そこは力不足で残念だった。1年間応援していただいたファンの皆さんに感謝しています。
■小出選手
:ルーキーイヤーで実りがあったシーズンでした。僕のレース人生の中でホンダさん、アップガレージさんにお世話になって経験を積ムことができました。1年間の感謝をしたいです。
■上城チーフエンジニア
:今日のピットインのタイミングはタイヤの状態からです。あれでは上位争いはできないだろうと判断してピットインしました。ただ上位のチームはタイヤ無交換などの作戦で浮上を狙ってきたので、そこで差が付きました。路面温度が22度くらいまで下がってタイヤをうまく使えなかった影響が大きかったですね。