レポート

SUPER GT

Round1 OKAYAMA GT 300km RACE決勝レポート

2025年4月14日

Rd.1 決勝 レポート
12番手から巻き返しなるか

◆決勝はウェットスタートに

予選日の心地よい春の天気とは打って変わって冬が舞い戻ってきたような雨と風。
8時過ぎから行われたレースアンバサダーステージでは上空をチームののぼりが飛んで行ってしまう様子も見られました。
決勝日の朝の時点では13時過ぎのレーススタートには雨がやみそうな予報となっており、戦略が勝負の分かれ目となることが予想されます。

11:40からウォームアップ走行が始まりますが、時折雨脚が弱まることはありつつも路面はヘビーウェットコンディション。
そして、12:30ごろからは各車がグリッドに整列しグリッドウォークが行われますが、雨は変わらず降り続ける状況。
最終的には全車レインタイヤを装着し、ついに13時すぎセーフティカー先導で開幕戦がスタートしました。

スタートドライバーはルーキー野村選手です。
強雨のため、パレードラップ⇒フォーメーションラップ⇒スタートという通常の手順とは異なり、3周目までセーフティカー先導となりました。
そして、4周目から遂にフリースタートとなり、野村選手は早速オーバーテイク。
オープニングラップで11番手にポジションをあげると、そのまま周回を重ねるごとにオーバーテイクを重ね、レース中盤には7番手に!
勢いのあるドライビングで次々と順位を上げる様子にピットからは大歓声が度々巻き起こります。

好調に走行を続けるかに見えましたが、ペースの早い666号車にオーバーテイクされ、さらに後続の6号車との接触しスピンを喫してしまい、一時後退してしまいました。
この時点で、さらなるポジションアップを狙うためには路面が乾くまで今のタイヤで粘り、スリックに履き替えて上位のレインタイヤ勢をかわす戦略が唯一の光明に。
エンジニアからその旨を告げられた野村選手は、既に摩耗が激しいレインタイヤを労わりながら、巧みに後続車両を抑えて走行し、路面は徐々にドライコンディションに近づいて行きます。

上位のライバルチームが続々とピットインし、新品ウェットタイヤに履き替える中、18号車は粘りの走りで猛プッシュし、57周目にピットイン。
ピット作業ではタイヤ交換担当の体調不良により、急遽メンバー変更が行われましたが、さすがセルブスジャパンのメカニックさん。
全くミスのない完璧な作業で小林選手を送り出しました!

粘りに粘った最適な戦略にチームの士気も最高潮となり、小林選手もチームの期待に応えるべく驚異的なラップを刻んでいきます。
コースに戻った時点では15番手でしたが、みるみるオーバーテイクを重ね、ついにトップの65号車をかわしP1に躍り出ました!
その後も驚速ラップで2番手を引き離し、その差は14秒にまで膨らみました。

しかし、優勝が見えてきたかと思われたレース終盤で、500クラスの車両のトラブルによりセーフティカーが導入され、築いた差がゼロに。
さらにレース再開後には急接近した2番手の65号車との接触でコース外に弾き出され、5番手まで後退してしまいます。
小林選手はそれでも諦めず4位との差を縮めて行きましたが、ファイナルラップ手前でマシンがパワーを失い、無念のリタイアとなりました。

12番手から巻き上げるという宣言通りの走りを見せ、新生18号車の速さを知らしめたレースでしたが、最後は悔しい結末となりました。
原因究明と対策を行い、次戦富士で必ず挽回できるよう努めて参ります。
引き続き応援のほどよろしくお願いいたします!

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