レポート
Round6 SUGO 決勝レポート
Rd.6 決勝 レポート
ドライバーの奮闘で運も味方に
◆好調なレースペースを活かせるか
昨日の予選では下位に沈んでしまいましたが、チャンピオン争いで生き残るためにも何とか上位フィニッシュが必要なこの第6戦。
予選低迷の要因でもある路温という点でも、何とか青空と太陽が顔を出してくれることを祈ります。
しかし、10時過ぎからピットウォークが始まると、みるみるうちに上空は黒い雲に覆われ冷たい風が吹く天気に。
それでも何とか空は持ちこたえて、ウォームアップが始まる12時ごろには日差しが覗く程度まで空模様は改善されました。
いよいよ迎える決勝レース。
後方からのスタートですので、良好なロングランのペースを活かして可能な限りポジションを上げ、トラブルに備えてオーバーカットを狙う戦略が定石です。
スタートドライバーの野村選手はレース前から気迫が違いました。
シグナルグリーンから全体的にクリーンでしたが、野村選手は早速前の96号車に対して猛プッシュ!
1コーナーでインを突きオーバーテイクを決めると、さらに一周目で3台をかわしてP17までポジションアップ。
その後も怒涛の追い上げで前との差を詰めていきますが、後方から明らかにペースが好調な20号車が迫ります。
野村選手は20号車を巧みに抑えながらも前方6号車との差を詰めるという素晴らしい走りを見せました。
84周のレースも中盤、30周目を過ぎたあたりから中団勢がピットインを始めるなか、18号車は定石どおりにステイアウトを選択。
野村選手が自力でP14まで這い上がったところ、おそよ40周目でついにピットインを決断します。
すると18号車がピットレーンへ進入するか否かというタイミングで、他車のアクシデントによりFCYが導入。
偶然にもFCY中でピット作業によるロスを最小限にできたことで、コースへ復帰すると何とP7までジャンプアップ!
フルサービスのピットを終え、ドライバーは小林選手へ。
昨日の予選でQ2未進出となったことから新品タイヤの投入となり、さらなるポジションアップに期待が高まります。
◆菅生の魔物を感じる展開に
しかし、小林選手がさらに前を狙いながら走行していると、ストレートに差し掛かったところで複数台のマシンが絡む大クラッシュが発生。
小林選手が走行する直前での大きなアクシデントに反応が間に合わず、多くのデブリを踏んでしまいます。
このクラッシュによりレースは赤旗中断に。
小林選手もマシンの状態を心配しており、グリッド上へ停止した18号車を確認すると、チンスポイラーに大きめの破損が…
幸いにもタイヤに外観上のダメージは無さそうとのことでしたが、重要な空力パーツであるチンスポイラーの損傷は気になるところです。
赤旗中断時点での順位を整理すると見かけ上はP6ですが、前にまだピットインしていない車両が2台いることから実質的な順位はP4ということに。
レースはガードレール等の修復に時間を要し1時間ほど中断。
16:00の再開から最大延長時間である16:30までの30分間というスプリントバトルになりました。
SC先導で4周ほど走行したところでリスタートされますが、やはり空力バランスが崩れてしまい、いきなり2台にオーバーテイクされてしまいます。
その後、何とかP6を守りながら小林選手が走行を重ねますが、ファイナルラップで猛追する52号車にオーバーテイクを許してしまい、P7でチェッカーとなりました。
P21スタートから大きく順位を上げることはできましたが、チームとしてはもう一歩上の結果が欲しかったところ。
しかしながら、第5戦までのランキング上位勢が下位に沈んだことで、18号車はランキング9位ながらトップとの差は21.5ポイントとシリーズチャンピオンの可能性はまだまだ残っております。
次戦は10/18-10/19の第7戦オートポリス。
いよいよチャンピオンへ向けた正念場となる決戦ですので、引き続き応援をお願いいたします。