レポート
Round8 MOTEGI 予選レポート
Rd.8 予選 レポート
セパン以来となる好結果に

チャンピオンの権利を持って挑む最終戦
SUPER GT 2025 第8戦、最終決戦の地、モビリティリゾートもてぎ。
TEAM UPGARAGEは、トップとの差23.5ポイント、ドライバーランキング10位という位置で、シリーズチャンピオンへの可能性を懸けた大一番に挑みました。
ランキング上位勢が下位に沈むなど、条件付きではあるものの、この最終戦での優勝がタイトル獲得の絶対条件。
2015年の参戦以来、チャンピオンの権利を残して最終戦に臨むのはチーム史上初となります。
午前中の公式練習では、ドライバーのフィーリングは決して悪くないものの、タイムとしてはP8と、チームが思い描くような上位には届きませんでした。
しかし、わずかながらでもチャンピオン獲得の可能性を残すため、チームは予選に向けて入念な再セッティングを進め、一歩でも上のポジションを目指し、マシンを研ぎ澄ませていきます。
そして…
11月は小林崇志選手と野村勇斗選手のお誕生日があります!
チーム恒例のバースデーサプライズですが、今回は特別版として1年間の思い出が詰まったケーキを用意。
それはそれとして、ホイップクリームによる顔面ケーキも行われました(笑)

不運に見舞われつつもサードロウ獲得
迎えたQ1、ステアリングを握るのは、ここ数戦と同様に小林崇志選手です。
路面温度25℃前後という、タイヤの温まり方を見極めるのが非常に難しい「絶妙な」コンディションに、チームはウォームアップラップを2周にするか3周にするかで頭を悩ませます。
しかし、小林選手は自身の経験とマシンの感触から3周を選択。慎重かつ大胆にタイヤに熱を入れ、渾身のアタックへと入ります。
最初のアタックラップでは1’47.031をマークし、まずは4番手に位置づけました。
まだ改善の余地があると感じながらも、続く2周目のアタックではタイヤに熱が入りすぎたか、思うようにタイムが伸びません。
それでも、小林選手は冷静にラップをまとめ、最終的にP6でQ1グループBを突破。チャンピオンへの望みを繋ぐ、重要なバトンを野村選手へと渡しました。
続くQ2は、野村選手が担当します。
小林選手からのフィードバックに基づき、チームはQ1とは異なるウォームアップ2周というセッション組み立てでアタックに臨みました。
そして、野村選手は最初のアタックで、なんと前走車に詰まるという不運に見舞われながらもトップタイム:1’46.411をマーク!
そのまま2LAP目のアタックへと入りますが、序盤からタイムが伸びなかったこともありアタックを中断。
その後、セッション終盤にタイムを上げてきたライバルチームもいましたが、野村選手は最終的にP5でチェッカーを受け、明日の決勝を3列目からスタートすることが確定しました。
シリーズチャンピオンへ向けてポールポジションを狙っていただけに、一歩及ばずP5という結果には悔しさも残ります。
しかし、ランキング上位勢の中には予選で下位に沈んだチームもあり、このP5グリッドは非常に大きな意味を持ちます。
明日の決勝レースで優勝は絶対条件となりますが、チャンピオンの可能性は間違いなく高まっています。
