レポート
Round8 MOTEGI 決勝レポート
Rd.8 決勝 レポート
逆転チャンピオンなるか…
SUPER GT 2025 第8戦、モビリティリゾートもてぎ。
TEAM UPGARAGEは逆転チャンピオンを懸けた最終決戦の決勝レースに挑みました。
昨日の予選では、ポールトゥウィンを飾ったセパン以来の好結果となるP5を獲得。チャンピオン獲得の絶対条件である優勝を目指し、チーム一丸となってこの大一番に臨みました。

波乱のスタート、野村選手の苦闘
注目のスタートドライバーは、その勢いと若さが光る19歳の野村勇斗選手。
順調に1コーナーへと向かうも、インを突いた後続車両と接触するという不運に見舞われ、一気にP8までポジションを落としてしまいます。
この接触が響いたか、その後も思うようにペースが上がらず、2台にかわされてP10まで後退するという苦しい序盤戦を強いられます。
逆転の可能性に賭け、チームは可能な限りピットタイミングを遅らせるオーバーカット戦略を選択。
ライバル勢が続々とピット作業を消化していく中、18号車はステイアウトを継続します。
しかし、残念ながらアクシデント等が発生することなく、順当なピット作業を消化。
後半戦のステアリングは、小林崇志選手へと託されました。

小林選手の執念の追い上げ、しかし届かず
P12でコースへ復帰した小林選手は、前走車との間に開いていた12秒もの差を瞬く間に詰めていく、まさに鬼気迫る走りを見せつけます。
残り5周のタイミングで、その差はついに約1秒まで縮まり、誰もがオーバーテイクの瞬間を固唾をのんで見守りました。
しかし、もてぎのコース特性と、ライバルもまた意地を見せる中で、わずかに詰めきることができず。
そのままP10でチェッカーフラッグを受けることとなりました。

チャンピオンの夢は叶わず、次なるシーズンへ
ポイントを獲得できたものの、チャンピオンの可能性を持って挑んだ初の最終戦で、チームが望んだような結果を残すことはできませんでした。
今シーズンを振り返ると、開幕戦では優勝争いを繰り広げながらライバルチームとの接触でノーポイントに終わるという悔しいスタート。
しかし、完勝を飾ったセパン以降は、安定してポイントを獲得し続けることができました。
一方で、表彰台こそセパンのみとなり、5位以上でフィニッシュするラウンドがセパン以外になかったことが、ライバルチームとの差を広げる結果となってしまいました。
この悔しさを糧に、チームは「より上位で安定した結果を出すこと」を最大の課題として改善を図り、来シーズン以降の飛躍に繋げていくことを誓います。
1年間、TEAM UPGARAGEへの温かいご声援をいただき、本当にありがとうございました。
来シーズンこそ、最高の栄光を掴み取るために、チームはさらなる高みを目指し続けます。
