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FORMULA DRIFT

【2018 FORMULA DRIFT Rd.8 California in Irwindale Speedway】レポート

2018年10月19日

着実に進化を見せ、来シーズンに繋がる最終戦!

【予選】

21位通過(予選通過台数32台)

【決勝】

TOP32敗退

 

FormulaDriftJapan Rd.8はカリフォルニア州 Irwindale Speedwayが会場。高いバンクをハイスピードで駆け抜けるコースはアメリカにおけるドリフトの聖地として知られている。
バンクトラックのストレート区間を加速し、最初に迎えるのは大きな左コーナー。ドリフト状態でバンク頂上をトレースし、振り返しながらインクリップ1を通過。そこからインフィールド外側に設置されたアウトゾーン2に進入。インフィールドにもわずかなバンク角がある。アウトゾーン2を抜けるとアウトインアウトを取る形でインクリップ2、アウトゾーン3を通過し、フィニッシュ。アメリカシリーズ全8戦中、4戦がバンクトラックだが、アーウィンデールは唯一左コーナーバンクである。そして、アウトにはエスケープが一切なく、進入スピードを少しでも間違えると即クラッシュという非常にリスキーなトラックである。

 

~練習日10/11(木)~

練習走行がスタート。各チーム12周の練習走行が与えられる。1周目はドリフトをせずに周回。スピード域が高い為、長いバンクは一瞬に感じる。
バンクを下る時のアングルとラインが非常に重要で、後のインフィールドにかなり影響する。リスキーなトラックということもあり、無理はせず一周一周
各クリップとの距離合わせを行った。
特にアウトゾーン2の進入は危険であるが、ある程度進入スピードを乗せていかなければわずかなバンク角にマシンを戻され、アウトまで飛ばない。
この日は7周走行し、予選に向けて全体的な走行イメージを掴むことができた。

 

~予選日10/12(金)~

予選日。予選直前にも練習走行が設けられ、予定通り練習日に7周走行した私たちには5周の練習走行が許された。マシンのセットアップに変更はせず、練習日の課題となったアウトゾーン2の距離感を修正することを意識し、練習走行に挑んだ。しかし、2周目に差し掛かったところでサイドブレーキにトラブルが起きる。対処に時間を要してしまった為、組み立て通りの走行が行えないまま予選前練習は終了となった。

予選1本目。全車両33台、走行順は11番目。練習では理想の形に持っていくことができなかったが、本番2本に向け何度も何度も頭の中で周回し、イメージを完成させた。落ち着いた状態でスタートラインにつく。アウトゾーン1のバンクは理想のラインをトレース。問題のアウトゾーン2の進入は角度が少し浅くなったものの距離感はバッチリ。1本目で練習走行以上の走りができ、86pt。

予選2本目。1本目で予選通過圏内のポイントを取ることができたので、思い切り攻めに行く。しかし、アウトゾーン1のバンクで右リアテールを軽くヒットし、インクリップ1に対する姿勢が乱れてしまう。マシンの挙動を修正している間に車速が落ち、アウトゾーン2の壁との距離が離れてしまう。インクリップ2、アウトゾーン3はきっちりとトレースできたがアウトゾーン2のミスが響き、予選2本目の得点は85ptと点数を伸ばすことができなかった。

 

~決勝日10/13(土)~

決勝日。追走TOP32前に練習走行が設けられる。今回のトラックはアクセルを踏み続ける区間が長く、リアタイヤの消耗が非常に激しい。1周でタイヤの7割を使い切ってしまう為、先行、後追いと2周の周回をする追走トーナメントに向けてドリフト中のリアタイヤの回転数を下げるためギア比の変更が余儀なくされた。

TOP32の対戦相手は予選12位通過のDean Kerney選手(DODGE VIPER Achilles Radial)
まずは後追いから始まる。スタートは成功し、相手の背後からバンクに進入できたものの、バンクを下る際にラインがクロスし、インクリップ1からアウトゾーン2の進入にかけて、相手と距離が離れてしまう。アウトゾーン2の中盤からは相手の懐に飛び込めたが、常時詰め寄るような走りはできずに入れ替え。

先行はベストな走りを意識し、走行。バンクも良いラインをトレースでき、アウトゾーン2の進入も今ラウンドで一番良い車速・角度で進入。インクリップ1からアウトゾーン2にかけては後追いの車両を引き離すような形となったが、アウトゾーン2の途中で懐に入られ、その状況を保ったままフィニッシュ。
大差ではなかったものの、先行・後追いともに細かなポイントでDean選手と差がつき、TOP32で敗退となりました。

 

FormulaDrift 第8戦 アーウィンデール。結果としてはTOP32で敗退となったが、今シーズンで一番マシンを操れ、一番楽しんで走ったラウンドであった。2018シリーズを通して振り返ると、一戦一戦が新しい経験。
初めてのFormulaD参戦。初めてのチーム、マシン、タイヤ、コース。言葉の通じないスポンサー、スタッフ、スポッター、観客。
ものすごい量の刺激を受け、ものすごい量の経験をし、人としてドライバーとして大きな成長をさせてもらえました。
改めて、今シーズン、自身のFormulaD参戦に協力していただいた各社、各個人様にお礼申し上げます。
たった1年では終わらせません。必ず2019年、再チャレンジします。

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