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【2018 FORMULA DRIFT Rd.5 Monroe in Evergreen Speedway】レポート
マシンには手ごたえ!次につながる貴重な1戦に!
【予選】
25位通過(予選出走台数32台)
【決勝】
TOP32敗退
FormulaDriftJapan Rd.5はワシントン州モンローにあるEvergreen Speedwayが会場で開催されてた。今ラウンドもオーバルトラックを使用し、オーバル上段と下段のアールを繋げたレイアウト。Rd.4 New Jerseyと比べ、コーナーのアールも、バンクのアングルも穏やかなのが特徴である。
長い加速区間。そして長いバンク。4速フルスロットルで駆け上がるアウトゾーン1。そこから道幅が半分程度になるインフィールドへと入り込み、タッチ&ゴーを通過し、素早くアウトゾーン2へと振り返す。小さく回って、インクリップ1~2を通過後、フィニッシュ。単調に見えて、勾配や道幅の違いに翻弄されるレイアウトである。
~練習日7/19(木)~
練習走行がスタート。ファイナルギアは4.27を使用し、バンクは4速ギアを、インフィールドは3速ギアを使用して走行。前ラウンドは初日の練習走行から「追走」のことばかりを考え、マシンのセットアップを進めていった。トラクションだけを求めた結果、ピーキーで「ミスの出やすいマシン」が出来上がってしまい、予選も追走も自分の思うラインにマシンを運ぶことができなかった。
その反省を生かし、今ラウンドは「簡単にドリフトできるマシン」を作り上げるべく、セットアップを施していった。ベースのタイヤプレッシャーは高めに設定し、バランスの崩れる変更は行わない。力まずとも安定して良い走りができるよう、1周1周、走り込みを行った。途中、インクリップ1周辺で逆間接が起きるようになったが、フロントのトーアジャストを微妙に変え、対処した。
気持ちにも余裕があり、周回を重ねるたびに確実にコースに慣れていった。この日は8ラップの練習を行って、走行を終えた。
~予選日7/20(金)~
予選1本目。走行順は9番目。予選直前の練習走行ではバンク終盤になるにつれて下段へとマシンの位置が下がってきてしまうシーンが目立った。アウトゾーン1のバンクは常に最上段をキープすることを意識して、スタートした。加速区間は丁寧にスピードを乗せ、アウトゾーン1のバンクへと飛び込む。バンク後半、少しずつマシンが下段へと下がり始めたが修正を行い、なんとか上段に位置することができた。タッチ&ゴーもアクセル開度を高く保った状態で通過したが、車速が乗り過ぎた為に少し外側へ飛び出してしまう。練習走行時よりも約半車身分程マシンがインクリップ側へとずれ、その勢いを止めることができず、インクリップ1を大きく外してしまう。この減点が響き、走行得点は76ptとなった。
予選2本目。今ラウンドは追走での勝負を優位に運ぶため、最低でも16位以上(半分以上)の予選通過を狙っていた。しかし、1本目の走行は、ミスが出てしまった。2本目はミスをなくし、大いに攻め、大幅な得点アップを狙っていた。まずはバンク。ここまでの走行の中で一番良いラインを、アクセル開度が高いまま通過することができた。しかし、飛び出しこそなかったものの、1本目同様車速が乗り過ぎてしまう。同じようにインクリップ1を外し、無理なライントレースをしたことにより、大きな失速感が出てしまった。減点は大きく、走行得点は74pt。予選は2本とも悔しいものとなった。
~決勝日7/21(土)~
決勝トーナメントTOP32が行われる前に練習走行が設けられる。マシンセットアップも、ドライバーも非常に調子が良かった為、フロントのトーを数ミリ変更した以外は予選日とセットアップを変更することはなかった。今ラウンドは過去全4戦の中でも一番マシンをコントロールできていた。
決勝日TOP32の対戦相手は予選8位通過のChelsea Denofa選手(Ford Mustang RTR LS NITTO TIRES)。Rd.3 AtlantaのTOP32でも対決したChelsea選手。必ずリベンジを果たしたかった。まずは私が後追いのポジション。スタート後の加速区間で絶対に離されないことを意識し、スタート。1速、2速の加速までは相手のマシンを捕まえることができていた。しかし、相手が3速にシフトアップしたあたりで、大きく離されてしまった。お互いミスは無かったが、スタートで離れてしまった距離をフィニッシュラインまでに全く詰めることができず、特に見せ場のない後追いとなってしまった。
入れ替えて先行のポジション。自分の120%を出し切ることを意識した。アウトゾーン1のバンクでは、ドリフト開始直後にアクセルを多く踏み込む。きっちりとバンク上段を走り切り、インフィールドへ。タッチ&ゴー、アウトゾーン2、インクリップ1・2とすべてのライントレースを行うことができたが、背後にはぴったりとChelsea選手が張り付いていた。とにかく先行ではポイントを取る為に、ベストな走りをしたが、後追いのポイントが及ばず、Chelsea選手に軍配。やりきったものの、この日は自身も乗れていたが故に非常に悔しい負けとなった。
FormulaDrift 第5戦。第4戦の結果と内容を大きく反省して挑んだ今ラウンド。
考え方を大きく切り替えて会場へ足を踏み入れました。
思うように動かないマシンへの葛藤。
一度理想を捨てて
R35 GT-Rの動かし方を一から学び直す。
その切り替えが良い方向へと働き、今期一番マシンを思うように動かすことができた。
残り3ラウンド。まだ活躍し、目立てる可能性は大いに残っている。
次戦も引き続き、応援の程宜しくお願い致します。