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REPORT SUPERT GT

【SUZUKA10H】レポート

2019年8月28日

【予選】天候:晴れ 路面:ドライ
Q1:2’02.659   11番手/36台中 Driver:小林
Q2:2’03.594   25番手/36台中 Driver:松浦
Q3:2’03.628   19番手/36台中 Driver:牧野

Combined Qualifying:6’09.935 21番手/36台中

【決勝】天候:晴れ 路面:ドライ
1st:Audi Sport Team WRT(BEL) 275lap
Dr:D.Vanthoor/K.van der Linde/F.Vervisch
2nd:Mercedes-AMG Team GruppeM Racing(HKG) 275lap
Dr:M.Buhk/M.Engel/R.Marciello
3rd:Absolute Racing 275lap
Dr:D.Olsen/M.Campbell/D.Werner

14th:TEAM UPGARAGE 273lap
Dr:小林/松浦/牧野

 

8月の終わり、真夏の耐久レース世界統一戦として、昨年より開催された「SUZUKA10H」に、今年も参戦するTEAM UPGARAGEは、スーパーGTシリーズ参戦車両のNSXと、小林崇志選手、松浦孝亮選手の両ドライバーに加えて、牧野任祐選手をチームに迎え、昨年のリベンジを胸に誓って挑みました。

22日(木)には昨年雨で中止となってしまった公道パレードも開催された。ドライバーは牧野選手が務め、イオンモールでの展示も含めイベントは大いに盛り上がり、たくさんのファンが訪れ、夏のビッグイベントをさらに熱くしていた。

 

レースは23日(金)からの練習走行から始まり、24日(土)に予選、25日(日)に決勝レースというスケジュールにて行われた。

 

■23日(金) 練習走行日

午前、午後、夕方と3本の練習走行が設けられているが、この日はあいにくの雨続きとなり、思うような練習走行とはならなかった。そんな中でも3名のドライバーによってマシンセットアップとタイヤの確認が行われた。午後には雨は弱まる時間帯もあったものの、途中強い雨が降る時間帯もあり、予選に向けたセットアップは難航した。
夕方からの走行は普段のSUPER GTシリーズにはない夜間の走行となる。この夜間の走行は規定で3名のドライバー全員の走行が義務付けられている。
今年のマシン、NSX GT3 EVOにはフォグランプ設定があり、かつかなり明るいため、昨年のマシンに比べると幾分見やすい状況とのこと。だが夜間の走行はやはり見えづらく、何度かピットストップを繰り返し、夜間の走行の確認と、あわせてピット練習、ドライバー交代の練習を行い、決勝の準備も行った。

■24日(土) 予選日

予選日は午前に1時間の練習走行が設けられていたが、前日の走行日があいにくのウェットコンディションだったため、思うようなセットアップが進められず、この1時間がかなり大事になってくる。
小林選手の走り出しでセットアップを進め、まずは2’03.857のタイムで8番手とする。次に松浦選手が乗り込み、微調整を行うもののタイムアップは出来ず、途中赤旗中断となってしまい、残り時間を見て牧野選手へ交代することにした。
牧野選手のドライブで最終調整を行い、アンダーが強く出てここでもタイムアップはならず、14番手タイムで午前の走行を終えた。

午後の予選、10Hでは3名のドライバー全員のタイムアタック合計で、上位20台がポールシュートアウトに駒を進めることができる。
1本目は小林選手。午前から変化する路面状況に苦戦しつつも、2’02.659で11番手タイムとし好感触。
続く2本目は松浦選手のドライブ。NEWタイヤを大事に温め、アタックに入るが、ここでトンネル手前で飛び出してしまうアクシデント。幸いマシンに大きなダメージはなかったが、その後タイムアップは難しく、2’03.594の25番手とする。
3本目は牧野選手。Q3スタートより出走を少し遅らせ、集団に巻き込まれることを避ける作戦で走り出し、順調にタイムを上げていったが、最終アタックラップにて前に引っかかってしまい、タイムとしては2’03.628の25番手。3名の合計タイムは惜しくも6’09.935の21番手となり、ポールシュートアウト予選に駒を進めることはできませんでした。

■25日(日) 決勝日

残念ながら最終予選に進むことのできなかったチームは、中盤グリッドより追い上げを狙う。
スタートドライバーは小林選手。ローリングスタートにて好スタートを切ると、まずは19番手までポジションを上げ、順調にラップを重ねる。各車ピットに入り徐々に順位を上げると30周目に暫定2番手からピットイン。松浦選手に交代しコースに戻った時点で18番手とし、このまま順調に順位を上げていきたいところだったが、なんとここでピットロードスピードが50km/hを超えてしまい、痛恨のドライブスルーペナルティーを受ける。ペナルティーを消化しコースに戻った時点で21番手とする。遅れを取り戻すべく、タイヤをコントロールしつつもペースを落とさず走る松浦選手は暫定16番手までポジションをあげ、59周目にピットイン。3スティント目は牧野選手のドライブ。このころには周回遅れも出てきており、コース上で思うようにパス出来ず蓋をされてしまう場面も発生してきていたが、うまくかわしつつ前を追いかける展開となった。
中盤6スティント目にFCYが入ったタイミングでピットに入ることでピットストップのロスを減らす作戦を実行する。しっかりチャンスを逃さないよう準備をおこなっていたので、このピットストップがうまくいき、くポジションを落とすことなく14番手のままコースに復帰。
その後は安定したレースとなり、188周目、217周目、242周目にピットインし、ポジションをキープしたまま10時間のレースを273lapにてチェッカーを受ける。

 

総合順位としては14番となった本大会では、特別賞としてSUPER GTクラス内のランキングと、アジア勢でのランキングがあり、そこでTEAM UPGARAGEはGTクラス2位、アジアクラス3位を獲得することができた。昨年は燃料系のトラブルにより完走のみと、悔しい思いをしたが、なんとか真夏の耐久レースで特別賞ではあるが表彰台に立つことができたことは、シリーズ戦とは直接関係はないものの、チームにとっても大きな実績になった。
この結果を次戦以降のSUPER GTシリーズに活かし、後半戦良い結果に繋げられるよう頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。

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