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FORMULA DRIFT REPORT

FormulaDRIFT Rd.1/Rd.2 St.Louisのレース参戦レポート

2020年9月25日

昨年に引き続き、 Formula Drift USAに参戦している、

UP GARAGE USAマネージャー兼社員ドライバーの田口和也。

今年はコロナウイルス感染症影響で 例年、4月から10月の間に、全7州で8ラウンド開催されているが、今期は全4州で 8ラウンドが行われる。[ダブルヘッダー]方式が導入され、一度の週末に2つのラウンドが行われる。

そのため 例年は、金曜日に単走予選が行われ、その順位を元に土曜日のTOP32のブラケットが組まれていたが、今期は上記記載のダブルヘッダー開催の為、 単走予選走行の実行が困難とされ、予選制度は廃止となった。その為今期は、各ラウンドにおいて事務局によりランダムに決勝ブラケットが組まれるという 特別ルールが運用され、 通常予選1位と予選32位、予選2位と予選31位が対戦するという方式でブラケットが組まれるが、ランダムブラケット方式の採用により、シリーズ争いの流れに 大きな変化が生まれる予想がされる。

このような状況下で2020年9月5日、6日 St. Louis Worldwide Technology Raceway で開催されたRound1/Round2。

コースレイアウトは昨年から大きな変更がないものの、今期初めて使用する パーツが多い私たちにとってはマシンのセットアップは0からスタートするようなものであった。

タイヤでいうと昨年使用していたサイズに比べ、今年のGTRadial Champiro SX2 RSは40mm弱外径が大きい。(リアタイヤは295/40R18を使用) 使用するギアや、サスペンションセットアップは大きく違う方向性となった。ただその中でも、昨年の走行ロガーをチェックし、予め装着していたファイナルギアがぴったり とハマり、現地で一度もファイナル調整を必要としなかったのは、田口としてもチームとしても、としても小さな安堵感に繋がった 。

TOP32決勝トーナメント。ランダムブラケットの結果、一つ目の対戦は[BYE RUN]ということで対戦相手無し。自動的にTOP16進出が決まる。TOP16の対戦に向けて良 いリズムを作るべく、手を抜かず高得点ラインを意識し、走行。

TOP16の対戦相手はJeff Jones選手(TeamJeffJonesRacing / NISSAN 370Z NEXEN TIRE)。1本目は先行走行。TOP32 BYE RUN同様、相手を気にせずベストな 先行を試みる。ミスなく、すべてのゾーン・クリップを通過し、フィニッシュ。Jeff選手はかなり攻めた走行をしており、終始私の背後に張り付いた状態に見えた。後追い走 行は攻めが必要とされるシチュエーションか。前後入れ替え、後追い走行。OUTZONE(以後OZ)1、2、そしてIN CLIPまでは良い距離を保っていたが、OZ3手前で少し車 間が離れてしまう。OZ4で距離を詰めるが、Jeff選手との距離が詰まりすぎてしまい、あわや接触。私はハーフスピンをしてしまう。しかし、ジャッジはOZ4通過中のJeff 選手の失速が原因による、私のハーフスピンという判断をし、私に軍配。アメリカレース参戦自身初のTOP8進出となった。

TOP8の対戦相手はChris Forsberg選手(NOS Energy Drink Drift Team / NISSAN 370Z NEXEN TIRE)。こちらの車両は、私たち同様R35 GTRエンジン、 VR38DETTを搭載している。 1本目は先行走行。Chris選手を引き離すということよりも、焦らず自身のベストな単走走行を意識し、ライン・角度・アクセル開度を意識し、先行走行。 Chris選手は一定距離で私の背後に居続けており、お互いに大きなミスがない状況で走行を折り返す。感触的には後追い時に、しっかりと勝負ができれば勝ちを狙える かという1本目の内容であった。前後入れ替え、後追い走行。Chris選手のスタートが速いのは練習走行を見て理解していたので置いていかれぬようスタートに注力。 OZ1は接触寸前の距離まで詰め寄ったものの、OZ2の振り返し時、走行ラインが交錯。大幅に車間があいてしまいChris選手に軍配。TOP4進出にはならず、2020年シリーズ開幕戦はTOP8敗退となった。

6日のRd.2もコースレイアウトはRd.1同様。Rd.1からステアリングがうまく機能しないというトラブルに見舞われていた私たちのマシン。走行の度にステアリング周りの ジオメトリーを調整していたが、ハードにフットブレーキを使用しマシンが前荷重になっている間、ステアリングがロックしてしまうという内容であった。チームは全力で改善 に取り組んでくれていたが、劇的に改善することはなかった。YellowSpeedRacing 3WAY Coilversの特性を生かし、瞬間的なフロントショックの縮みを抑制。70:30だった ブレーキバランスを55:45に変更。PoweredByMAX製コントロールアームのステアリングバンプストップを伸ばし、最大切れ角を下げてステアリングロックを防ぎ、キングピ ンアングル・キャスターを変更し、ステアリングの復元力を高めるなどした 。

TOP32の対戦相手はPROクラスルーキー、Jonathan Nerren選手(Shelby American Drift Team / S550 FORD MUSTANG)。1本目は先行走行。OZ1、OZ2までの間 はJonathan選手が私の視界に入るほど近距離に迫っていた。しかし、OZ2を離れたあたりでJonathan選手のマシンが大きく失速。ドリフトが戻り、直線状態でフィニッシュ ラインを切る姿が見えた。前後入れ替えの際、Jonathan選手から5分間のタイムアウトを使用するということが告げられた。マシントラブルを抱えている模様。彼らのチー ムは5分以内にマシンの修理を終え、スタートラインに戻った。後追い走行。1本目の走行で大きなアドバンテージを得ているものの、後追いも攻め込むつもりでいた。し かし、スタート直後、Jonathan選手のマシンは再び失速。OZ1エリアに進入後もドリフト体制に車両を持ち込めず、ここで勝負が決まる。残念ではあるが、TOP32は対戦 相手のマシントラブルにより勝負が決まり、TOP16進出となる。

TOP16の対戦相手はMichael Essa選手(Team Essa Autosport / BMW E46 Coupe)。私たちのマシンは未だにステアリングのロック症状に悩まされており、TOP16の 対戦前にステアリングラックを交換した。しかし、これを後々後悔することとなる。対戦前、ウォームアップエリアで車両の異変に気が付く。この週末で、最も悪いステアリ ングフィールであった。前荷重時のみだけでなく、常時ステアリングの動きが渋い。セルフステアリングなどまるでなかった。1本目は先行。とにかくマシンをゆっくりと動か し、ステアリング操作が間に合わなくなるようなシチュエーションを作らぬようドライブした。細かなミスもあったが、Michael選手を引き離し、十分に勝負を行える内容で あった。しかし、相手の走行に合わせこまなければならない後追い走行となると話は別。私たちは迷わず5分間のタイムアウトを申請した。ピットへ戻り、マシンの修復作 業。原因はオーバーホールから受け取ったステアリングラックの曲がり、そしてステアリングシャフトとターボパイプの干渉であった。メカニックは時間内にマシンの修復を 試みたが、作業を終えられたのは無残にも5分2秒。[2秒]オーバー。私たちは本当に残念ながら、スタートラインにマシンを運ぶことはできなかった。先行時の内容が良 かっただけに[たられば]を考えてしまうような内容であったが、チームとして今回のレース結果を真摯に受け止め、次のイベントに備える。

TOP16敗退となった。

次戦は9月25日、26日 Monroe Washington Evergreen Speedway で行われる!

引き続き、ご声援よろしくお願い致します。

For English : https://d1ms.upgarage.com/2020/2157/

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