レポート

SUPER GT

Round5 SUGO GT RACE予選レポート

2021年9月11日

完全復活した18号車

Q1は小林選手で5位通過

Q2は名取選手が、自ら誕生日を祝う2位

SUPER GTの後半戦の始まりは、第5戦の菅生300㎞レース。前回の鈴鹿では大きなアクシデントにみまわれてしまったが、マシンは完全に復旧し、その時乗っていた名取選手もまったく体に影響がなくレースができている。ここまでTEAM UPGARAGEの18号車は11位(岡山)、9位(富士)、10位(もてぎ)、リタイヤ(鈴鹿)という結果で、3ポイント獲得しSW(サクセスウエイト)は9㎏、ドライバーランキング18位にいる。

さて後半戦で急浮上なるか?

菅生のレースも土曜日午前中の公式練習から始まった。曇り空だが雨は大丈夫そうだ。気温は低めの20度半ば。小林選手から走り始め、名取選手と交互に走りながら、タイヤのマッチングやマシンの状態を確認してゆく。タイム的には、上位ループとは約1秒の開きはあったが、コース上のトラフィックなどの影響でアタックできなかった結果のこと。午後の予選に向けてセットアップの微調整が進められた。

■予選では速さを発揮し、明日は2番手スタートに!

午後の予選Q1はBグループに入った。小林崇志選手がアタックする。マシンの仕上がり状況からQ1突破は難しくないとの予測。その通り、小林選手はタイヤが温まった4周目にセクター3の最速タイムを出し、危なげなく1’18.330を出し5位で通過する。

予選Q2は名取鉄平選手がドライブ。丁寧にタイヤを温めてアタックの準備をする。Q2で最初にタイムアタックをしたのは60号車で、いきなり1‘17.971と18秒を切って17秒台に入った。これが各車の目標になるのだが、すぐに61号車がこのタイムを上回ってトップに。

名取選手は5周目にアタック、1‘17.832を出し2位!に割り込んだのだ。前戦のうっぷんをはらすかのような快走。明日の決勝はフロントローからのスタートになり、表彰台の真ん中も現実的な目標になった。

 

石田誠監督

(サクセスウエイトが少なくて)クルマが軽いから(笑)それも有利だったし、あと良いタイヤが見つかったことや、セットアップもだいぶ煮詰まってきていたから上位に行く条件はそろっていた。

ある程度は、5から6番手にはいくだろうと思っていたけど、17秒台に入って2番手まで行くとは予想外だった。名取君が頑張ってくれた。明日は普通に行けば表彰台は間違いないだろうと思う。

 

小林崇志選手

鈴鹿で車が大破して、でもチームが頑張って直してくれ、もしかしたら前よりいいクルマになっちゃった(笑)くらいしっかり直してくれて。そういう頑張りがあるおかげでこうしてレースに出られて、予選で良い結果を出せて、感謝したい。今日は朝から是好調とはいえなったけど、うまくアジャストしてよいクルマに仕上げてもらえた。

タイヤもすごく良いタイヤを持ち込んでくれたので、良かった。明日は結果を目指して全力で戦うだけなので、頑張ります。

 

名取鉄平選手

2位を獲れて、何とかなって良かったです。鈴鹿があまり良くなかったので払拭できた。マシンも体ももう影響はないです。17秒台でもトップとコンマ4秒差の2位なので、ちょっと悔しさが残るけど、2位になったことは良かった。

本当は4周目にアタックしたかったけど、トラフィックにかかってしまって…。それがちょっと残念。5周目に17秒台を出せたけどタイヤのピークは過ぎていたので、計画通りにいけばもう少しタイムは縮められたと思う。心残りだけど、明日はよい位置からスタートできるので取り返すチャンスはあります。チームのみんなが良いクルマを作ってくれたので、何とか報いたいと思ってます。

 

一瀬俊浩 チーフエンジニア

横浜タイヤユーザー中のトップは何とか狙えるかなと思っていたけど、まさか2番手まで行くとは思っていなかった。

サーキットの特性的なもので、菅生、鈴鹿、APはNSXがそこそこ得意とするので、それと相まってうまいことポテンシャルを出せた結果だと思う。

予選までに微調整をしたけど、午前中も悪い状態ではなかったんです。タイムを狙いに行くときに前車に引っかかったりしてタイミングが合わなかっただけで、午前中でも18秒台は普通に出るだろうとのフィーリングは得ていた。。

ただ17秒台までは予想していなくて、コンディションの改善しろもあったし、良い結果になりました。

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