2022 年 5 月 20 日
練習走行日。昨年も同マシンで同じレイアウトを走行している為、足回りのセットアップデータはある。しかし、シーケンシャルトランスミッションを導入した関係でギア比のセットアップは 0 からのスタートとなる。練習走行の序盤でベストなギア比、ブレーキバランス、タイヤの空気圧を見つけられ、終盤には後追いの練習にフォーカスすることができ、 1 日目の練習走行は非常に良い滑り出しとなった 。マシンは終日ノントラブル。運転する事だけにフォーカスすることができる、良い練習走行日だった。

2022 年 5 月 21 日
予選日。予選前に3 周の走行を実施。練習走行日後にセットダウンを行ったのみで、大きな変更はなし。ドリフトスピードも十分、そしてコントロール性も高く、手応えが非常にある状態だった。難易度の高い、バンク後の大きな段差 2 個も、 YellowSpeedRacing 製の新作ショックアブソーバーが非常に良い感触をもたらしてくれ、安定した走行を繰り返すことができていた。後追いの走行を含め、ノックアウト予選に向けて順調なウォーミングアップを行うことができた。
予選走行が始まった途端に、濃い雲が太陽を覆い、気温そして路面温度を大きく下げた。セットアップに変更は施さず、コンディションが練習時と違うことを頭に入れ、出走。最初のバンクからバンク出口まではライン、角度、アクセル開度共に順調。しかし、バンク出口にて予定した以上にマシンの車速が落ちる。それにより、インクリップ 1 にわずかに接触。目印のコーンを飛ばしてしまう。そこで走行ラインに狂いが生じ、大きなバンプ上で振り返しをする形となり、キレのある振り返しができなかった。インクリップ 2 に進入する手前までにそれまでのミスを修正し、後半は予定通りの走行ができた。コース中盤でのミスが減点となり、獲得ポイントは90pt 、予選 8 位となった。

2022 年 5 月 22 日
決勝日。TOP32 の対戦相手は FormulaDRIFT Pro クラスルーキー、 Nick Noback 選手 (BMW E36 M3 / GTRadial 。出走直前、突如振り出した雨。風も混じったハリケーンのような状態で、あっという間にコースはウエット路面となった。出走前に急遽ウエットセッティングに変更。 1 コーナーのバンクは傾きがある為、水はけがよい。バンクの終わり際アスファルトの質が変わり、底には大きな水たまり。 2 コーナーのロアバンク、アウトゾーン上は全て水たまりという非常にテクニカルな路面であった。 ドライ 時に 4 速 で走行していたバンクを、ウエット時には 3 速で走行。ファイナルギアは変更せず、使用ギアを変えることによってホイールスピードを抑制した。 1本目は先行。水たまりがあるエリアで慎重にドライブした結果、水たまりを通過した瞬間にグリップが回復し、マシンが不安定となる。後追い時は終始ぴたりと相手の懐に入り込むが、先行時の自身のミス フラつき が減点となり、ワンモアタイム。 Nick 選手もテクニカルな路面の中、終始安定した走行を見せていた。ワンモアタイム 1 本目、先行。同じミスをしないよう、グリップが回復するエリアに向け、ホイールスピードを上げて進入。先行走行にミスはなかったが、後追いの Nick 選手も良い追走をしていた。入れ替えて後追い。 1 コーナーのバンクから終始攻めモード。インクリップ 2 を通過するまではしっかり相手の懐に寄せていた。 2 コーナーロアバンクに突入した際、 Nick 選手がスピードを殺しきれず、アウトゾーン 2 の水たまりに入ってしまい、車両後端の半分がコース外へとハミ出す。そこで再度、私はマシンを Nick 選手のインへ差し込み、勝負 は私に軍配 。 TOP16 への進出を果たした。
TOP16、対戦相手は FormulDRIFT ベテランドライバー、Michael Essa 選手 (BMW E46 M3 / GTRadial 。 2019 年では同コースで負けを喫している相手である。 1 本目は先行。まったくミスのない上々な滑り出し。一方、対戦相手の Michael 選手は私のスピードに合わせてこれておらず、接近される場面は一度もなかった。後追いをしっかりと決めれば、勝ちは掴めると確信、 2 本目の後追い走行に向け、マシンをスタートラインに並べた。進入時までの助走区間で引き離されないことを意識し、スタート。 1 速、 2 速、 3 速とシフトアップをしていく中、 4 速へギアチェンジを行った途端、ミッションに異変が起きる。 2 度ほどシフトチェンジを試みるも 4 速に入れることができず、ギアがはじかれてしまい、失速。非常に大事な場面であったが、 TOP16 において 、ミッショントラブルにてトーナメントを退く形となった。