レポート

FORMULA DRIFT

Round5 ST. LOUIS, MISSOURI Race report

2022年9月15日

(Thursday)2022年7月14日
練習走行日。今年はアウトゾーン2の位置とインクリップが廃止されるというレイアウト変更が行われた為、昨年のセットアップをベースに細かな調整を行った。練習走行中は、まったくのトラブル等なく、セットアップの変更ならびに運転だけに集中することができ、良い流れで木曜日を終えた。変更内容は主に、ギア比と細かなブースト圧、そしてNOSシステムの調整。アクセル開度に合わせてかなり細かく調整を進め、満足のいくセットアップまで持ち込むことができた。
(Friday)2022年7月15日
予選日。予選前に数周、後追いの走行を実施。コースレイアウトの変更がかなり追走にはマイナスに働き、後追いは容易ではない。決勝日は先行走行が勝負のカギになる、と判断をし、予選に向けて先行走行の完成度を高めた。予選本番。。今コースレイアウト内では振り返しのタイミングが2回あり、それらをアグレッシブに魅せられた選手が高得点を出している印象があった。大きな手応えを感じていたので、攻めのイメージを持ってスタート。予定通り、各振り返しは鋭く、さらには壁までの距離もバッチリであった。結果は91ptで予選1位。アメリカシリーズ初、トップ通過を果たした。


(Saturday)2022年7月16日
決勝日。TOP32の対戦相手はGTRadialUSAチームメイト、Dan Burkett選手(TOYOTA JZA80 SUPRA / GTRadialUSA)。1本目は先行。私の先行走行にミスはなし。Dan選手は振り出しからアウトゾーン1にかけて私の後方に飛び込んできたものの、ラインが交錯し大きく距離が開く。入れ替えて後追い。無理はせず、スタートからフィニッシュまできっちりと良い距離を保つことができ、私に軍配。TOP16に進出。
TOP16の対戦相手は同じくGTRadialUSAチームメイト、Mike Power選手。(NISSAN S15 SILVIA / GTRadialUSA)。Mike選手は終始私の背後にマシンを置いていたが、同時に終始私より小さなラインを走行していた。ここで、無線にトラブルが発生し、スポッターとの会話が一切できなくなったが、落ち着いて対応。しっかりと後追いで自分の仕事をし、TOP8へ進出。
TOP8の対戦相手は前ラウンドでも対戦した、Federico Scheriffo選手(Ferrarri599 / NEXEN TIRE)。1本目、私が先行。後追いのFederico選手が1コーナーでコースアウト。その影響でパワーステアリング系統にトラブルが発生し、修復不可に。このまま私はTOP4へ駒を進めた。TOP4の対戦相手は現シリーズランキングトップ、Matt Field選手。昨年はここ、セントルイスラウンドで負け越している相手。1本目、2本目ともにお互いに同じエリア(アウトゾーン4)にて接触事故が発生。お互いのミスというジャッジにより、両者に5分間ルールが適応され、チームは短い時間のなかでマシンを修復。勝負はサドンデスへ。サドンデス1本目、私が先行の際に、アウトゾーン4にてMatt選手が走行ラインを見誤り、先行を走る私の左前方に激しくヒット。それにより、Matt選手はスピン、私はコースアウトさせられる結果に。それが大きなアドバンテージとなり、私たちはTOP4を制し、決勝へ駒を進めた。
決勝戦、対戦相手はTOYOTAワークス、Ryan Tuerck選手(TOYOTA CorrolaHatchback / NITTO TIRE)。この週末、私の先行走行は間違いなく、速く、そしてライントレースもコンスタントに良く走れていたので、先行で勝負を決めることを意識し、スタートラインへ。無理をせず、自信をもってリラックスして走行できた。アウトゾーン1/2/3ではRyan選手が私より小さいラインを走行し、インカット気味。アウトゾーン4では外側を走る私に対し、Ryan選手はアウトラインを走行せず、インから加速。そこで走行ラインが交錯し、Ryan選手が私のマシンの左リアに大きくヒット。リアメンバーが千切れるほどダメージは大きく、私たちは走行不可。Ryan選手のミスというジャッジになり、勝負は私に軍配。アメリカシリーズ挑戦後初の優勝を飾った。

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