レポート
Round4 FUJI GT 100LAP RACE予選レポート
予選Q1は小林選手が3位で通過
Q2は太田選手が走り5番手グリッドを獲得
明日の決勝レースに期待が持てるスタート位置を獲得
■予想外に低い気温が♯18には有利に
約2カ月のブランクがあったSUPER GTシリーズ、第4戦富士のレースウイークが始まりました。今回のレースは100Lap RACEとの名称通り、いつものように300㎞の距離ではなく富士スピードウェイ1周4.563㎞のコースを100周走って競うレースです。結構な長丁場で、暑くなれば過酷なサバイバルレースになるはずでしたが、少なくとも予選の土曜日は予想外の涼しさに。これがTEAM UPGARAGEの#18にはプラスに作用しました。
これまで猛暑が続き今後の予報でも猛暑が続く見込みだったので、各チームともに熱に強いハードよりのタイヤを持ち込んでいます。それに対して予選時の気温21℃という想定外の低温なので、ソフト側のタイヤを履いても各チーム間でそれほどタイヤの差が出にくい状況になったのです。
■Q1は強豪の集まったAグループに
午前中の公式練習では中団グループのタイムでしたが、クルマのバランスは良く、ドライバーも好感触を得ていた様子。この状態で始まったQ1は小林選手が走りました。予選が始まるとすぐに各車はコースに出て慎重にタイヤを温めます。3周目になるとアタックを始めるマシンが出て午前中の速いタイムと同程度のタイムが出ます。#18は5周目にアタックし、セクター1では全体ベストを出して1‘36.628で3位に!1発でQ2進出決定です。
間にBグループと500クラスを挟んで、Q2が始まりまり太田選手がドライブします。コースインした後、やはりタイヤに丁寧に熱を入れてゆきタイムアタック。ここでは最初に#7が出したタイムが暫定の目標に。#18太田選手はチェッカーが振られる寸前の5周目にアタックし1’36.277のタイムで全体5位に入りました。
マシンはまだアジャストの余地はあるというものの、5番手グリッドからのスタートだと表彰台は目前。明日は長丁場のレースなので慎重に、しかし大胆に挑みます。
■チームコメント
【小林選手】僕の仕事をやっただけ、でもよかった。午前中は引っかかってタイムが出せなかっただけで、マシンのバランスは良かったのでQ1は通ると思っていた。予選に向けてアジャストしてよいクルマを作ってくれたチーム全体で獲得したポジションです。
【太田選手】ウエイトを積んでいるのでシビアな戦いになると思ったけど、5位に入れて良かった。まだアジャストしないといけないところはあるけど、今年の初めからやってきた成果が出たと思う。
【上城チーフエンジニア】45㎏積んでいる割に上にこれたと思う。ドライバー二人も頑張ってくれたし。今年は開幕からいろいろ試してきたのがうまくはまってきました。100周は長いので、どこかでFCYとかSC投入とかある可能性は高い、運もあるだろうけどうまく対処したい。
【石田監督】富士は苦戦しているので、このポジションになるとは思わなかったから嬉しい。二人のドライバーが良い仕事をしてくれた。気温が上がらなかった天候も我々にとって有利だった。明日は長丁場で何が起こるかわからないサバイバルレース。生き残ったチームが勝つ。