レポート

SUPER GT

Round6 SUGO GT 300km RACE決勝レポート

2022年9月21日

安定しない天候に振り回された84周のレース

10番手スタートから手堅くポイント獲得を狙うが

惜しくも届かない11位でゴールした#18

■スタート直前に雨がパラついた決勝レース

前日の予選の結果で12番手に入ったTEAM UPGARAGEのNSX GT3でしたが、その後グリッド降格処分などが出たため10番手スタートに繰り上がりました。年間のランキングを考えると、何としてもポイントを持ち帰りたい#18にはちょっとだけラッキーなことに。

決勝レースは日曜日の14時スタート。菅生サーキットを84周し300㎞で競われます。決勝前のウォームアップランが始まる時点では気温27℃、路面温度33℃とのアナウンスがありましたが、気になるのは天気の状態。レース中盤から雨になるとの予報が出ていましたが、各マシンが決勝のグリッドに着くころにはポツポツと感じられる程度に降り出してきました。各チームはグリッド上でタイヤ選択の再考を迫られましたが、雨はすぐに上がったため結局はドライ用のスリックタイヤでスタートを切ることに。#18のスタートドライバーは太田格之進選手です。

決勝前のセレモニーとして、宮城県警の白バイとパトカーが先導してパレードランを1周、さらにSC先導でウォームアップランを1周して決勝レースがスタート!500クラスに続いて300クラスの全車が一斉に1コーナーに突入しますが、今回は接触などもなくクリアしていきましたが、1周目に早速クラッシュがありSC導入に。4周目にレースは再開されバトル開始!この時点では順位に変動はなく、動き始めたのは10周のころ。雨が降り始め、14、5周目には完全にウエット状態に。このああたりからタイヤ交換にピットインするチームが増え、#18も15周目にピットインしレインタイヤに交換します。ここは14番手でコースに復帰。上位にはピットに入らないマシンが7台ほどあり、ここでギャップを稼ぎレース展開を有利にする賭けに出た様子です。ピットインかステイアウトか、天候次第で賭けの結果は変わりますが…。

この後はタイヤ交換にピットに入るチームが随時出てくるため順位は頻繁に動きます。#18は32周目に2度目のピットで小林崇志選手にドライバー交代し、ルーチンの作業を行ってコースへ。レースの折り返しポイントの40周ころになると雨が上がりますが、コース上は濡れたままの区間もありまだら状態で走ることに。#18は43周目にタイヤ交換のため3度目のピットへ。ここからコースに復帰した時は20位でしたが、他チームもピットインするので順位は上がってゆき、50周になるころには11位まで浮上。目まぐるしく変わる天候のためにコース状況が変わり、それに対応しつつ浮上するために3回のピットインを行いました。しかし、状況とタイミングがかみ合わない部分もあり、狙い通りにはポジションアップができないことに。11位まで浮上したのですが、10位との差は17~18秒あり逆転は難しい状況だったため、ポジションキープし結局11位でレースを終了。残念ながらポイントは逃してしまいました。

300クラス優勝は13番手スタートの#2で、PPスタートの#61は8番手のゴールになるなど、天候の影響でタイヤ戦略やピットインのタイミングが狂う大荒れのレースでした。残りは2レース、サクセスウエイトも軽くなってゆくので最後までチャンピオン争いに加われるように全力を出し切ります。

 

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