レポート

SUPER GT

Round8 MOTEGI GT 300km RACE予選レポート

2022年11月6日

最終戦もてぎはサクセスウエイトがリセットされゼロに

Q1は小林選手、Q2は太田選手が共にコースレコードを更新する走り

嬉しい、でも悔しい2番手スタートで明日は決勝レースに挑む

■練習走行からバランスよく走れ上位を狙える感触があったが・・・

いよいよ今シーズン最終戦となるもてぎ300㎞レースが始まりました。SUPER GTのルールでは、最終戦はそれまで積み重ねてきたサクセスウエイトがゼロになるので、各マシンの競争力がもろにぶつかり合うレースになります。そんな中、午前中に公式練習が始まりました。ここでは#18はバランスを確認し、タイヤの感触を確かめながらラップを重ねました。ペースは上位グループの中ほどで、小林選手は1‘46秒台の前半を、後半を走った太田選手は走行時間の最後に1’45秒台に入るタイムを記録して終わります。

予選開始は午後2時20分から。TEAM UPGARAGEの#18はBグループになり、Q1は小林選手が走ることに。朝のうちは曇っていた空模様も昼前後から日が差し始め気温、路面温度とも上昇。悪くはない状況になってきました。

Aグループから始まり、いよいよBグループです。13台がコースに入りタイヤを温め始めます。年間チャンピオンを争う速いクルマが何台か混じる厳しいグループですが、午前中の様子からQ1突破は間違いないものと思われました。ところが走ってみると、小林選手は1‘45.351を記録し1位で突破です。しかもこのタイムは300のコースレコード!これで一気にQ2への期待が高まりました。

Q2は、Q1を突破した16台での勝負。太田選手が走りますが、ここでアクシデントが発生。各車がコースインしてタイヤを温め終わるころ、いち早くタイムアタックを開始したマシンが最終コーナーを立ち上がったところでスピンしてコンクリートウォールに衝突。赤旗中断になってしまいました。数分で再開されたものの、各車はいったんピットに戻って待機したため、温めたタイヤは冷えてしまいました。これが明暗を分けたのです。

再開後のアタック時間は5分間。太田選手は1周温めただけでアタックして1‘45.121とこの時点でダントツの1位タイムを出しました。しかしこれで決まりかと思った時に、最後に強烈なアタックをして1’44.798を出した#55にPPをさらわれてしまい、悔しい2位に。しかし明日の決勝はフロントローからのスタート。最低でも表彰台、もしくはそれ以上を狙える好位置です。嬉しさ半分、悔しさ半分の結果でしたが、明日は有終の美を飾りに行きます。

■チームコメント

石田監督:惜しかった、PPとれたかもしれないのにね。あのタイミングがベストだったかどうか。でも#55も調子よさそうだったし。あのタイム差を見るとまあしょうがないかと。ただドライバーの話を聞くとマシンも調子も良いし、明日は頑張ります。

 

小林選手:チームが良いクルマを作ってくれたし、タイヤも良かったし、ノーウエイトの最終戦でQ1をトップで通過できたのは良かったと思う。来年に向けても弾みがつくし。ただQ1でトップを取ると欲が出て、Q2でもトップを取りたいと思って託したけどPPは取られてしまった。太田選手がうまく走れなかったとかでは全然なくて、むしろ#55が一枚上手だったということですね。正直に言えば悔しいけど。明日勝てればOKなので、チームで話し合ってどうすれば勝てるか考えます。

 

太田選手:悔しいですね。赤旗が出たけど、僕らは次の周にいかないとというタイミングだったからタイヤに厳しい結果になった。明日は抜きにくいし厳しいとは思うけど、何とか良い結果になるように頑張ります。

 

上城チーフエンジニア:悔しいけど、ヨコハマでトップだし、まあ予選の結果としては良かったといってもいいかな。赤旗が最悪のタイミングで出て、タイヤのピークをうまく使えない状況になったのが痛かったですね。

明日はフロントローからなので表彰台以上を狙っていけます。トップ集団を走っていれば周回遅れの心配もないし。狙っていけるかと思います。

 

 

 

 

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