レポート
Round3 ORLANDO, FLORIDA
練習/予選日
今年は例年のコースレイアウトから変更がなされた。アウトゾーン 1 がわずかに延長され、インクリップ 1 の位置が変更された。 8 の字のようなレイアウトで、振り返しポイントが 1 箇所しかない単調なコースであるが、路面は粗く、跳ねることもあり、特に追走ではラインを少し外すとリカバーが困難なコースでもある。予選前の練習走行では主にタイヤプレッシャー、ギア、スロットル感度、ノスの調整を行う予定であったが、フロリダ州特有の突発的な雨に邪魔され、序盤はデータ取りが順調に進まなかった。練習走行後半には晴れ間が見えたこともあり、多くのチームがドライ、ウェットどちらも走行する機会を得ることができたように見えた。マシン、ならびにドライバーは好調で、予選に向けて大きな手応えを得ることができた練習走行であった。
日暮れ後、予選走行が開始された。シリーズランキング下位からのスタートとなり、私の順番だと路面温度の変化をあまり受けない状態での走行となった。とはいえ、路面グリップ上昇による進入速度上昇を懸念し、加速区間のスピード調整を行い、バンクへ進入。振り出しの鋭さ、壁への距離感もばっちりとタイミングが合い、アウトゾーン 2 にて右リアタイヤが少しラインをはみ出した点以外はミスなし。 93.6pt を獲得し、予選は 3 位で通過した。
決勝トーナメント
TOP32 の対戦相手はチームメイト対決。昨年のオーランドでも TOP32 で対決した Nick Noback 選手 (BMW E46/GT 。残酷なことにJerryYangRacing 傘下で走る 2 ドライバーが初戦で対決となった。 1 本目は先行。 TOP8 までは先行走行でポイントを取り、後追いは無理せず勝ちを狙っていく作戦であった。後追いの Nick 選手は加速区間で遅れをとり、インクリップ 2 にヒット。アドバンテージを獲得し、自身の後追い時にはミスなく走行する事だけが求められた。
かわって Nick 選手は先行走行でアドバンテージを取り返すべく、攻めた走りをするもアウトゾーン 1 にて激しく壁にヒット。走行を続けることは不可能で、バンクを
下ったところで私の勝利が決まった。
TOP16はベテランドライバー、 Forrest Wang 選手 (NISSAN S15/KENDA 。圧倒的なスピードはないものの、経験値が高いドライバーである。 1 本目はForrest 選手の後追いにミスがあり、入れ替え時にはバンクへの進入時に Forrest 選手のマシンにトラブルが発生し、走行不可に。よって、 TOP8 へ勝ち上がりとなった。
TOP8は同じく GTRadial ドライバー、 Travis Reeder 選手 (BMW E46/GT 。スピードがある強いドライバー。 1 本目は自身が先行。日の入り後、初戦となった為、路面変化には十分に注意を払いスタート。バンクを下り、インクリップ 2 に差し掛かったところで Travis 選手が私の左リアに激しくヒット。なんとかフィニッシュラインまで走り切ったものの、アームが曲がり、自走は不可能な状態であった。対戦相手に落ち度があるということで 10 分間の修理時間が与えられ、チーム総出でマシンを修復。再び、コースに戻り、後追い走行を行うも、アライメントは激しく狂っており、大きく置いていかれる状況となった。 1 本目の Travis 選手のミスが大きく、TOP4 へと勝ち上がった。
TOP4は強敵、 Ford ワークス Chelsea Denofa 選手 (Ford Mustang RTR/NITTO 。スピードもあり、今ラウンドも予選 2 位で通過しているドライバー。 1 本目は私が後追い。相手の懐に入り込めるよう、加速区間に大きな注意を払い、スタート。進入からインクリップ 1 までは常時接近戦を見せられたが、インクリップ 2 にて速度調整を誤り、Chelsea 選手の車両に大きくヒットしてしまう。相手チームは僅かな時間で修復をし、スタートラインへマシンを戻すが、 1 本目の自身のミスが大きな減点となり、私たちは TOP4 敗退。予選順位をもとに最終結果は 3 位表彰台獲得となった。