レポート

SUPER GT

Round1 OKAYAMA GT 300km RACE決勝レポート

2023年4月20日


Rd1岡山300㎞RACEレポート 決勝
18号車は18番スタートから驚異の逆転劇で開幕戦優勝!
小林選手はSUPER GT参戦100戦目を優勝で飾り!
小出選手はなんとSUPER GTデビューWIN!

■アンラッキーだった予選Q1は9位で終わる
4月15日(土)午後の予選Q1はAグループに入りました。14台中8位になればQ2進出ですが、#18のアタック中、、最終コーナーを立ち上がりフィニッシュラインまで数百メートルの地点で赤旗中断の合図!ここで予選の走行が打ち切られてしまいました。この日は#18には流れがなかったのか、無念の9位で予選は終了しました。
■逆転勝利を目指す戦略が的中し見事に大逆転の勝利をつかむ
決勝の日曜日は朝から快晴。しかし天気予報では午後、それも決勝レースのころに雷雨の予測が。18号車にとっては少し荒れた展開がチャンスは増えそうで、天気予報もおりこんで、逆転のシナリオを作って挑戦します。この岡山のレースは小林崇志選手にとって、ちょうどSUPER GT参戦100戦目の節目となるレース。また今年からコンビを組む小出峻選手は、SUPER GTデビューのこれも記念すべきレースです。18番手からのスタートと、相当にハードルは高いのですが、全員で勝利をもぎ取りに行きます。
決勝は13時半スタート。ウォームアップランの後、大きな混乱もなくレースが始まりました。18号車は小出選手がスタートドライバーに。昨日、予選を走れなかった分を決勝にぶつける勢いです。スタートからしばらくは波乱もなく周回を重ねましたが、7周目に雨が降り始めて先行きが不透明に。15周目になると雨脚は強まり、タイヤ交換が始まります。18号車もピットインして早めのタイヤ交換を終わらせました。このタイミングが良かったのです。この後、各車一斉にピットに殺到し、さらに直後、1コーナーでコースアウトしたマシンが出て、黄旗、直後にFCYが宣言されました。
この後はピットインとFCY、さらには赤旗中断などで順位が入り乱れる状態が続きました。小出選手は20周目ころには10位に浮上。この後も順位を上げてゆき30周半ば時点では4位までアップ!
レースは、さらにコースアウトやタイヤの脱落などのトラブルで再度のFCY、SC投入など波乱が続きましたが、18号車は巻き込まれることなく着々と順位を上げていきます。また途中、雨が上がった時期もあり、コースが乾き始めた時点でタイヤを交換しドライバーは小林選手に交代します。ピットインのために一時的に順位を下げましたが、40周手前の段階では5位に付けました。この時、上位のうち3台はウエットタイヤで、ドライを履くのはすぐ前を行く1台だけ。風が吹いてきたのです。40周半ばからはついにトップに浮上し、この後雨のため3回目のピットインをしますが、さらなるFCYやSC投入があってもトップを維持。レース時間の残り30分時点でまた雨脚が強まったため、都合3度目の赤旗中断などがあり、この状態でタイムリミットを迎えてレース終了。18号車は59周を戦って優勝しました。

■優勝記者会見のドライバーコメント
【小林嵩志選手】
昨日の予選ではコントロールラインまでわずかというところで赤旗が出てQ1を突破できず、18番手スタートになってしまいました。普通ならそこからの優勝はなかなか厳しいと思っていたんですけど、今日もまた雨が絡んでくるかなというところで、チームと再三ミーティングを行なって戦略をしっかりまとめ上げました。小出(峻)選手がスタートしてから少しずつポジションを上げていって、雨がパラついてきた時にいいタイミングでチームがタイヤ交換の判断をしてくれ、その後路面が乾き出した時にもいいタイミングでスリックに変えて僕に交代できました。ヨコハマタイヤさんも今回すごくいいタイヤを用意してくれたので、そのおかげもあって、アウトラップもすごくいいペースで走ることができてトップに立つことができました。
その後、また雨が降ってきて、SCから赤旗、SCから赤旗といろいろあったので、最後の赤旗が出て、レースがこのまま終了です、というアナウンスを聞くまでは、僕は正直、勝てるとは思っていなかったですし、生きた心地がしないというか、すごくしんどいレースでした。個人的には今回が100戦目のレースで、そこで勝てたのも神様がご褒美をくれたのかなと思っていますし、この勝利を石田監督に捧げたいなと思います。ようやく石田監督にプレゼントできたので、それが一番ですね。
次のレースでもまたしっかりポイントを獲れるようなレースをしないと。優勝した次のレースがノーポイントではシリーズチャンピオンから遠ざかってしまうと思うので、今回の優勝で満足ではなく、優勝したからこそ我々はもっともっと頑張らなければいけないと思っています。

【小出峻選手】
今回、優勝できると思っていなかったというのが正直なところです。今回の勝利はチーム全体が最後まで諦めなかったので(獲得できた)。昨日の予選では運悪く赤旗が出てQ1敗退という結果になったんですけど、チームは少しも諦めていなくて、決勝レースのストラテジーも本当に完璧でしたし、僕らのドライビングもある程度のところにはいけたかなというふうに思っています。
(デビュー)第1戦目を優勝で終えられたのは本当に幸先のいいスタートだと思っています。今年、GT300に初めて上がってきたんですけれども、なんとなく自分としては「今年イケるんじゃないか」と。根拠はないですけど(笑)、そう思っているところがあるので、過信だけにとどまらず、それを実現できるようにしっかりと努力して、昨年FIA-F4でチャンピオンを獲っているので、2年連続のチャンピオンを別カテゴリーで獲りたいなと思っています。

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