レポート
Round6 SUGO GT 300km RACE決勝レポート
SUPER GT Rd6菅生300㎞RACE 決勝(9月17日)
6番手グリッドからスタートした18号車は安定して速く、
ピットインで実質3位に浮上し、トップ争いに絡む
最終ラップのゴールライン直前でトップに浮上するも車検で失格に!
結論から先に報告すると、TEAM UPGARAGEのNSX GT3は最終ラップのゴール手前数十メートル付近で、突如ペースダウンした先行車を抜きトップでゴール。鈴鹿に続いて大逆転で優勝を手にしたと思いましたが、レース後の再車検で失格となってしまいました。残念な結果ですが、しっかり対策を立て次のオートポリスに向かいます。
年間チャンピオンシップのトップで迎えたSUGO300kmレース。サクセスウエイトが上限の100㎏に増えたこともあり、実は欲張った目標は立てていませんでした。ノーポイントで終わらないこと、チャンピオン争いのライバルより前でゴールするよう頑張ることを目指していたのです。一方で、もちろんチャンスがあれば、という思いもありましたが…。
いろいろな思いのある中、土曜日の予選が始まるとウエイトを100㎏も積んでいるのにクルマの動きが非常によく、ドライバー二人からのフィードバックも上々でした。結果としてQ1は小林崇志選手が1位で突破、Q2は小出峻選手が6位になったことは予選の報告通りです。
6番手スタートからのレースなので、ポイントを持ち帰る目標は可能性が高く思えていました。実際、決勝ではレースペースもよく、上位争いができるポジションで周回を重ねていき、34周目の時点ではピットイン0回のグループで2位につけていたのです。ただこのままではピットイン済みのグループに対しては、まだマージンが不足気味ではありました。
アクシデントが起こったのは500クラスの37周目。最終コーナーを抜けた先で100号車と56号車が交錯し、100号車がバリアに激突しクラッシュしてしまいます。これをすぐ後ろで見た18号車小出選手はとっさの判断でピットイン。直後にピットロードが閉鎖され赤旗中断になりました。
鈴鹿の再来となる絶妙のタイミングでのピットインです。小林選手に交代して復帰した時には3位に上昇。以後は小林選手が安定して速く、50周半ばには2位に浮上します。ここから無理にトップを狙わず周回していきましたが、最終ラップのしかもゴール手前100mほどからトップのクルマが突如ペースダウン。小林選手はゴールライン手前で抜き去り先頭でフィニッシュしたのです。
逆転優勝を喜び表彰式もありましたが、その直後に暗転。再車検で最低地上高の不足を指摘されます。規定に対してわずかコンマ数ミリの差ですが、残念ながら、事実として不足しているので受け入れなければならない結果です。
こんなことも起こるのか、という衝撃的な結末でしたが、まだ残り2戦のチャンスがあるので最後に笑えるようにチーム一丸となって戦います。