レポート
Round5 SUZUKA GT 300km RACE 決勝レポート
Rd.5 鈴鹿 レポート・決勝
NSX GT3有終の美となるか…
◆なーちゃもラストラン
予選P16から大きく巻き返しを狙う18号車が迎えた決勝日。
より冷え込んだ鈴鹿で昨日以上にペースが速くなりタイヤへの負担増が懸念されるなかでも、チームはジャンプアップのための戦略を練って勝利を狙う姿勢は崩れません。
午前中のピットウォークでは、NSX GT3と同じく今シーズンでRAを引退する「なーちゃ」こと安田七奈さんの引退セレモニーを実施。
2015年から10年間にわたりRAとして活動し、日本レースクイーン大賞2021で大賞を受賞したレジェンドは、引退となる今年、かつてドリフトエンジェルスとして3年間を過ごした古巣TEAM UPGARAGEへ帰ってきました。
チーム全員が集まり、ファンの皆さんも見守る中で花束と寄せ書きを受け取ったなーちゃ。
シーズン後半になるにつれて、涙ぐむシーンも増えてきていましたが、寄せ書きのメッセージには流石に堪えきれず号泣していました笑
NSXに加え、なーちゃの引退にも花を添えるべく、決勝への想いは高まります。
◆すべてを出し切った最終戦
冬至も近く日が落ちるのが早い時期のため、決勝レーススタートは通常より2時間ほど早い12:30ごろとなります。
第1スティントは小林選手がステアリングを握り、タイヤを温存しながら周回を重ねる戦略でレースを進めていきました。
レース中盤まで大きなトラブルなく走行していましたが、懸念が現実のものとなってしまいます。
想定以上のタイヤ負荷でペースが上がらない厳しいコンディションにチームは決断を下します。
結局のところ通常通りのフルサービスピットを行い、小出選手に交代してコースに戻りますが、順位は17位。
その後もペースが上がらず、苦しいレースを続ける中でマシンに異変が…
終盤で電装系トラブルの兆候が出始め旨の無線が小出選手からピットに入りました。
その後も何とか周回を続けていましたが、ファイナルラップのゴールが目前に迫った130Rでマシンが停止、ラストランの最後の最後でNSXは力尽きました。
6年間、様々なトラブルを乗り越え、TEAM UPGARAGEと走り抜けてきたUPGARAGE NSX GT3。
フィニッシュ直前に限界を迎え、コントロールラインに辿り着くことは叶いませんでした。
満身創痍になっても最後まで頑張ってくれたNSXには言葉では言い尽くせない感謝の念を伝えたいと思います。
今シーズンは非常に厳しい前半戦を過ごしながらも模索を続け、Rd.8 MOTEGIでついに初表彰台となりました。
来シーズンは新たなマシンでシリーズチャンピオンを目指します。
オートサロンにて参戦体制を発表予定ですので、今しばらくお待ちください。
今シーズンも応援ありがとうございました!