レポート

SUPER GT

Round1 OKAYAMA GT 300km RACE予選レポート

2025年4月14日

Rd.1 予選 レポート
UPGARAGE AMG GT3 初陣

◆新体制で迎える初実戦

3月に行われたオフシーズンテストを経て、ついに開幕となるSUPER GT 2025シリーズ。
新体制は小林崇志選手の相方に、昨年のFIA-F4チャンピオン・野村勇斗選手を迎え、ホンダ育成を継続することとなりました。
そしてマシンは6年間使用してきたNSX GT3からAMG GT3へ変更となります。
また、TEAM UPGARAGEのレースアンバサダーユニット「HONEYS」は、3年目の「せにゃん」こと前田星奈さんに加え、今年レースアンバサダーデビューとなる「おとちゃん」こと菊池音羽さん、そして我らが「アップちゃん」という顔ぶれになりました。
改めまして、今シーズンも応援をよろしくお願いいたします。

◆UPGARAGE AMG GT3のポテンシャルは…?

3月に岡山と富士で行われた公式テストではドライバーのフィーリングも良好で、そのポテンシャルの高さを発揮しつつあったAMG GT3。
しかし、テストでは「三味線を弾く」チームも存在するなかで、真の勢力図は予選日午前の公式練習ではっきりしてくることが多い印象です。

9:30から始まった公式練習は春の日差しが降り注ぎ、気温・路温ともに高めのコンディション。
公式テストはウェットの低路温だっただけにデータ不足感は否めませんが…
そんな心配を吹き飛ばすように、小林選手が序盤から快走を見せ、無線でも好調な様子がうかがえます。
最終的にはGT300クラス8番手となる1’26.084をマークし公式練習を終えました。

お昼のピットウォークを挟み、ついに迎えた公式予選。
昨シーズンのQ1・Q2のタイムを合算する方式は廃止され、今年は2023年までと同様のノックアウト方式に戻っています。
すなわち、Q1を突破しなければ19番グリッドが確定してしまう状況で、Q1を担当するのは…やはりベテラン小林選手となりました。
2月に実施したシェイクダウン時からAMG GT3の特性を理解し操っていた小林選手は、Q1でも車両のポテンシャルをしっかりと引き出し、1’26.060で難なく3位通過!
しかし冷静な小林選手はピットに戻るや否や、エンジニアや野村選手との共有に時間を費やします。

そして、いよいよQ2スタート。
SUPER GT予選デビューとなる野村選手は緊張しているとは言いつつも落ち着いた様子でマシンに乗り込みコースへ。
各車入念にタイヤに熱を入れ、アタック合戦が始まると野村選手も臆することなく果敢に攻めの走りを披露します。
しかし、Q1時から出ていたアンダーが強まり、なかなか思うようにマシンを制御できません。
結果としては、12位となる1’25.251でQ2を終えました。

AMG GT3とYOKOHAMAという同じパッケージの4号車に後れを取る状況となりましたが、まずは十分に戦えるマシンであることを示した予選となりました。
ロングランのペースは極めて良好ですので、決勝で追い上げることができるよう、しっかりと調整を続けてまいります。

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