レポート
Round3 SEPANG 予選レポート
Rd.3 予選 レポート
6年ぶりの海外開催
◆TEAM UPGARAGE 初のセパン
GWの第2戦富士からおよそ2か月。SUPER GT 久々の開催はマレーシア大会です!
海外開催は2019年以来の6年ぶりで、2019年はNSX GT3の導入初年度でもありました。
そして、セパンでの開催は2013年以来のなんと12年ぶり。
TEAM UPGARAGEは2015年からのSUPER GT 参戦ですので、チームとしては初めてのセパンということになります。
今大会は国内開催のレースとは異なる点も多く、高気温を考慮して予選・決勝ともに夕方に実施されるほか、
木曜に公式練習①、金曜に公式練習②と予選、土曜に決勝というレースウィークの構成です。
ドライバーとしてはベテラン小林選手はセパンでのレース経験がありますが、ルーキー野村選手は当然ながら初セパン。
しかし、国内でも今シーズン初めて走行した岡山国際サーキットでの開幕戦であの大活躍でしたから期待は高まります。
まずは木曜の公式練習①。
予選・決勝と同じ16:30から始まったセッションは、夕方にもかかわらず気温33度、路温46度という厳しいコンディション。
早速、小林選手と野村選手がセパンでのAMG GT3の挙動を確認していきます。
YOKOHAMAタイヤさんの熱対策もしっかり機能し、小林選手は7番手となる2’04.707を記録。
さらに、朝のコースウォークでの小林選手からのレクチャーが功を奏したのか、野村選手も2’04.879という好タイムをマークしました。
そして金曜午前の公式練習②。
現地時間10:30というやや早めの時間から始まったこともあり、気温31度、路温37度と前日よりは落ち着いたコンディションとなりました。
開始直後から順調にメニューを消化していった18号車は、終盤のFCYテストの時間帯に予選想定のアタックを実施。
野村勇斗選手が次々とベストラップを更新し、ついにトップタイムとなる2’02.926をマーク!
GT300クラスにおけるコースレコード:2’03.025を更新しました。
◆予選
いよいよ迎えた公式予選。
今回、GT300クラスは16チーム+現地2チームの計18台ということで、Q2進出は各組6台までとなっています。
Q1を担当する小林選手は、チームの大エース。
入念にタイヤに熱を入れ3LAP目からアタックを開始すると、徐々にペースを上げ全体ベストの紫色も出始めます。
アタック2周目、セクター2まで全体ベストで通過。
セクター3を落としてしまいますが、グループBの2番手となる2’03.234でQ1を突破しました!
そして続くQ2。
ここまでの2戦でもそのポテンシャルの片鱗を見せている野村選手がドライブ。
先週末のスーパーフォーミュラライツでも3連勝をあげた絶好調の走りが遺憾なく発揮されました。
小林選手同様に、3LAP目のアタックから紫色の全体ベスト表示が出始めると、アタック2周目で早くもトップタイムをマーク!
しかし、他チームもタイムをあげてくることが予想されたことから、さらにもう1周アタックラップを敢行。
見事に最終アタックでもタイムをまとめ、公式練習で記録したコースレコードをさらに上回る2’02.110でルーキーながら見事なポール獲得となりました!
野村選手
「公式練習から調子が良いこともあって予選はかなり緊張しましたが、ポールを獲れて本当にうれしいです。
予選では公式練習よりもさらにグリップが増してコンディションが改善していたかと思います。」
小林選手
「SFライツでも3連勝して絶好調の野村選手をQ2担当にしようと昨日からチームで話しており、期待通りの素晴らしいアタックをしてくれました。
AMG GT3を導入してから初めての、そしてチームとしては2021年以来の久々のポールポジションを獲得でき、とても嬉しく思います。」
石田監督
「実は野村選手から「ポールを獲る自信があるので自分をQ2担当にしてほしい」と言われていました。
有言実行で本当に最高の予選になったと思います。」