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【Rd.1岡山】レポート
【予選】天候:曇り 路面 ドライ
Q1-GroupB:1’26.061 9番手/14台中 Driver:小林
【決勝】天候:雨 路面:ウェット
1st:K-tunes RC F GT3 新田/阪口 1:54’00.337
2nd:ARTA NSX GT3 高木/福住 +2.092
3rd:埼玉トヨペットGB マークX MC 脇阪/吉田 +3.885
11th:UPGARAGE NSX GT3 小林/松浦 +21.413
いよいよ始まった2019年シリーズ開幕戦岡山。昨シーズンは見事チーム初優勝を飾ったサーキットで、今年は新たにマシンを86MCからNSX GT3に変えて最初のレースとなる本戦は、やはり特別力が入る感覚を持っていた。
シーズン最初の公式テストが行われるこの岡山国際サーキットは、短いストレートを中低速コーナーで繋ぐテクニカルコースで、昨年までの86MCでは比較的得意だったため、昨年勝利を掴むことができたが、本年のニューマシンNSX GT3でいかに攻略できるかがカギとなっていた。
公式練習ではマシンのセットアップを少し行い、公式テストで詰められなかった部分をアジャストしタイムアップを図る。2時間のセッションを目いっぱい走り切り、終了間際に小林選手のドライブで1’26.063を記録し、クラス10番手という結果でした。
今年の岡山の予選は、昨年菅生で行われた予選と同様、Q1を2グループに分けて行う組分けで行われ、18号車はグループBとなった。昨年からの変更点は各グループの上位7台までがQ2進出だったが、今年は上位8台がQ2に進出となる部分だ。我々のグループBには、4号車、25号車、55号車、96号車と競合がひしめく。何としてもQ1を突破し上位グリッドを獲得したいところ。18号車はQ1突破を目指し小林選手のドライブ、気温・路気温の低い状態での予選だったため、ゲートオープンとともに出走し入念にタイヤを温めアタックに入り、5周目に1’26.061をマークしその時点で7番手となった。しかし、同じタイミングで4号車と96号車もアタックに入っており18号車を上回るタイムを記録し、結果としては9番手とQ1突破を逃す形となった。
ギリギリ突破ラインをクリアしたひとつ上の順位の96号車のタイムは1’26.056と、その差は何と1000分の5秒。くしくもこのわずかな差で次に進むことができなかったが、改めてグループAを見てみれば18号車のタイムはグループA内で見れば4番手タイムとなり、全てを出し切った結果とは言えど悔しさの滲む予選結果となった。
決勝日の日曜日は朝から厚い雲に覆われ、ウォームアップ走行開始前には予報通り雨が降り出し、決勝スタート前までに弱まったり、やんでいる時間もあるものの、スタート直前にはかなり量が降っておりセーフティカースタートでの幕開けとなった。
スタート後すぐにセーフティカーがピットロードへ戻りいよいよレース本番が始まった直後、1コーナーで25号車が姿勢を崩し、5号車を巻き込む形でクラッシュ。すぐにセーフティーカーが入る形となる。開始早々のクラッシュに荒れたレース展開になることは容易予想でき、その予想の通りこのあとも波乱のレース展開となった。
25号車のクラッシュからセーフティカーあけには雨脚がさらに強まり、ここで今大会一番の大クラッシュ。モスエスコーナーで7号車、10号車、33号車の3台が絡む多重クラッシュが発生。我々18号車もあわや巻き添えを被るかというタイミングで通過しており、デブリを踏んでいたためパンクの心配もあったが、なんとか被害はなかった。
このクラッシュで救助を優先するため、決勝レースは赤旗で一時中断となり、グリッドに全車整列して待機となった。救出および復旧に時間がかかるとして、スタートドライバーとして乗り込んでいた全ドライバーが一旦マシンの外へ出てピットへ戻る措置が取られた。
その後復旧を終えレースは再開されるものの、断続的に強まる雨にクラッシュや接触が多発し、4回目のセーフティカー、2度目の赤旗提示となりやむなく中止の判断が下された。
波乱に満ちた2019年シリーズの開幕戦は荒れに荒れ、規定の周回数を消化することなく30周をもって終了となった。
規定の周回数の1/3を消化した本大会は、終了となった時点の順位に応じて通常のポイントの半分が与えられる。18号車は短いレースの中でも順調に順位を上げていたものの、残念ながらポイント圏外の11位でのチェッカーとなった。
開幕戦にポイントを獲得できなかったことは悔やまれるが、次戦富士はNSXにとっては相性のよいコースとなる。次戦の富士でポイントを取り逃すことなくしっかり結果に繋げ、シリーズチャンピオン獲得に向けて頑張ってまいりますので、引き続き応援よろしくお願い致します。