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【Rd.5富士】レポート
【予選】天候:晴れ 路面:ドライ
Q1:1’38.197 8番手/29台中 Driver:小林
Q2:1’38.526 16番手/16台中 Driver:松浦
【決勝】天候:晴れ 路面:ドライ
1st:T-DASH ランボルギーニ GT3 高橋/アンドレ・クート/藤波 4:54’37.976
2nd:埼玉トヨペットGB マークX MC 脇阪/吉田 +1lap
3rd:Modulo KENWOOD NSX GT3 道上/大津 +1lap
4th:UPGARAGE NSX GT3 小林/松浦 +1lap
真夏の富士は灼熱の太陽に照らされ、うだるような暑さの中開催された。
ここまで入賞によるポイントを獲得できていないチームとしては、相性のよい富士スピードウェイで、なおかつ距離が長くポイント配分の高い本大会で何としてもポイントを獲得し、後半戦に向けて結果を残したいところ。
■予選日
午前の練習走行は松浦選手の走り出しでスタート。午後の予選アタックに向けセットアップを進める。今シーズンは決勝では速さを見せることができているものの、予選での一発の速さに繋げることができず、Q1突破を逃してきている。今大会でポイントを持ちかえるためにも、Q1突破は必須となり、この練習走行でしっかりタイヤ選択とセットアップを行いたい。
セットアップを進め、ウイング調整や足廻りの微調整を行い、タイヤは持ち込みの中から柔らかいほうをチョイス。19周目に1’39.251で14番手タイムとすると、小林選手に交代し後半のセッションに入った。しかしその直後に2号車がストップし赤旗提示でセッションが中断される。
残り30分ほどで最終調整を加え、34周目に1’38.774とし、10番手タイムで午前の走行を終える。
午後、いよいよ予選。まずは確実にQ1突破を勝ち取りたい。ドライバーは小林選手。ゲートオープンと同時にコースイン、2周のウォームアップを行い、3周目にまず1’38.500を記録する。続く4周目も全セクターを更新し1’38.197、8番手をマーク。突破を確実のものとし、見事今シーズン初Q1突破を勝ち取ることができた。
Q2は松浦選手、クリアラップを取るため2分程出走を遅らせコースインすると、2周目に1’38.526とするものの、後半タイムアップをすることができず、決勝は16番手スタートという結果となった。
■決勝日
日曜日も変わらず灼熱の暑さで、午前中既にピット内も30℃を超え、500マイルと長いレースは、ドライバーにもマシンにも、メカニックにもハードなレースになることは必至、その予想通り決勝は大荒れの状況となっていく。
まずスタートドライバーは小林選手。クリーンスタートとなり、まずはポジションキープで進行していく。当初の予定ではユーズドタイヤの最初のスティントはショートでピットインする予定だったが、予想に以上にタイヤの持ちも良く、また安定して好タイムで周回することが出来ていたため、作戦を変更しそのまま引っ張ることに。40周を走ったところでピットインし、ドライバー交代、給油、タイヤ交換をおこないレースに戻り、この時点で20番手を走行。このスティントでも松浦選手は安定した40秒後半のペースをキープしながら周回を重ねていき、隙をついて前に出て、なるべく最大周回数を稼いでいきたいところ。しかしここで38号車が100Rでトラブルにより飛び出してクラッシュ、1度目のセーフティーカーが投入される。この後セーフティーカー明けにピットインをせず、最大スティントを消化することにし、84周で2度目のピットインを行う。2度目のピットインも同じくドライバー交代、給油、タイヤ交換を行い、12番手でコースに戻る。
3スティント目も順調に周回を重ねる中、ホームストレート上で24号車がストップし、2度目のセーフティーカー投入となった。数周のSCランを終え、レース再開と同時に各車がピットインするなか、18号車はそのまま引っ張り前を目指す。113周目にピットインし、4スティント目に突入した松浦選手は、路温が下がり出しライバルたちがペースを徐々に上げてきていたものの、好調な走りで40秒前半をキープし、138周目に暫定トップの状態で最終スティントを小林選手に託す。
最後のピットストップは素早いピット作業でドライバーチェンジ、給油、タイヤ交換を行い、3番手でコースに戻り、残り周回数を猛プッシュで走る。しかし4番手を走行する34号車も速いペースで迫ってきており、なんとか抜かせまいとバトルを繰り広げるが、数周のバトルの後かわされてしまう。
その後先頭集団のペースは衰えず、500マイル、約800kmのレースを4位でチェッカーを受ける。
およそ5時間にわたる真夏のレース、第5戦富士は、長いレースの中、着実にピットで稼ぎつつ、2度のセーフティーカー投入と荒れたレースの中、運も味方する形でポジションを12個アップする快走をみせ、念願の入賞ポイント獲得となった。シーズン始まって以来、着実に力を付けてきた、チームで勝ち取った順位だ。
ただ、表彰台にもう一歩届かなかった悔しいレースでもあり、現時点での我々の実力を突き付けられた内容でもあった。
後半戦に向けてさらなる速さ、強さを手に入れられるよう、チーム一丸となり取り組んでまいりますので、引き続き応援の程よろしくお願い致します。