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FormulaDRIFT Rd.6TEXASのレース参戦レポート
Round.6 (Sunday) 2020年11月1日
ダブルヘッダー2日目、前日のRd.5では自身のミスにより望まない結果となってしまったので挽回を図りたいところ。TOP32追走トーナメント前の短い練習走行では非常に良い感触があり、先行・後追いともに良い調整ができた。セットアップに大きな変更は施さず、まずはしっかりとトラックレイアウトに慣れることを意識し、攻める走りができるよう後追い走行にフォーカスをした。
TOP32の対戦相手はDan Burkett選手(Team Rad Industries / TOYOTA JZA80 SUPRA NEXEN TIRE)。Dan選手は昨年のテキサスラウンドでもTOP32で対戦したドライバーである。1本目は先行走行。しかし、ウォームアップエリアでタイヤを温めている際、ステアリングフィールに異変を感じた。エンジン回転が低回転だと問題はないが、高回転になると思うようにステアリングを操作できない。不安を抱えた状況でスタートラインにマシンを運ぶ。ステアリングがうまく作動しなくても、コントロールできるようすべてのコーナーにおいて、マシンをゆっくりと動かす。インクリップ1周辺で一瞬コントロールを失ったが、それ以上に後追いのDan選手が大きなミスをしたことにより、後追い走行に向けてアドバンテージを持った状態で臨むことができた。入れ替えて、後追い。前日と同様のミスが起きないよう、視界がない状況でもしっかりと自社の位置を把握してドライブすることを意識。ステアリングにも不安があったので、車間距離は離れてしまったがしっかりと後追いをし、TOP16に駒を進めた。
TOP16の対戦相手はGTRadial チーム対決、Jeff Jones選手(Team Jeff Jones Racing / NISSAN 370Z GTRadial)。だが、Jeff選手のマシンに深刻なトラブルが発生し、出走不可能となりTOP16の対戦はBYE RUN(不戦勝により、単走走行のみ)となる。そこでステアリングの修復とTOP8の対戦に向けてリアセクションのセットアップ変更を試みる。しかし、マシントラブルは完治しておらず、BYE RUNはコース上にマシンを運んだものの、ドリフト走行は行うことができなかった。ピットへ戻り、TOP8の対戦に向けてすぐさまマシンの修復作業を開始。パワーステアリングポンプを同形状、スペアのものに交換開始。限られた時間内にポンプ交換・エア抜き・ベルト調整などチームは全力で修復に専念した。
TOP8の対戦相手はシアトルでも対決したVaughn Gittin Jr選手(Team RTR Motorsport / Ford Mustang RTR NITTO TIRE)。対戦直前にマシンの修復が終わる。シアトルでのリベンジをすべく、スタートラインにマシンを並べる。しかし、ウォームアップエリアでステアリングが完治していないことがわかる。それまでの状況と変わらず、ステアリングのコントロールが困難な状況であった。しかし、現状のセットアップにおいて対処する方法が見当たらず、残念ながらそのまま出走する形となった。1本目は後追い。アウトゾーン1に向けてドリフトを開始し、近い距離を保った状態で振り返し。しかし、TOP32の対戦時とは違いステアリングがうまくコントロールできない状況にもかかわらず、マシンを早く動かしてしまい、コントロールを失ってしまう。勢いを止めきれず、マシンをコースアウトさせてしまい、私の後追い走行は事実上0ポイントとなる。足回りにダメージは無く、そのまま入れ替えて、先行のポジションへ。先行を走るうえで残された方法は一つ。ベストなラインをトレースするのみ。しかし、やはり現状のマシンをコントロールしきることはできず先行のラインが定まらなくなってしまう。後追いのVaughn選手にもミスはあったが、勝負がひっくり返るほどには至らなかった。
残念ながら、リベンジならず。Rd.6はTOP8で幕を閉じた。しかし、運にも助けられ、トラブルが起きながらもシリーズポイントをしっかりと獲得でき、Rd.6終了段階でシリーズ8位につけている。残りは2戦、マシンを万全な状態にし、ベストなドライブを行う。