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SUPERT GT

2018 SUPER GT TEAM UPGARAGE 年間レポート

2018年11月26日

開幕戦優勝から着実に成長を果たしたシーズン

2018 SUPER GT リザルト

<ドライバーズランキング>

1st:黒澤 治樹・蒲生 尚弥(♯65 LEON CVSTOS AMG)

2nd:高木 真一・ショーン ウォーキンショー(♯55 ARTA M6 GT3)

3rd:嵯峨 宏紀・平手 晃平(♯31 TOYOTA PRIUS apr GT)

12th:中山 友貴・小林 崇志(♯18 UPGARAGE 86 MC)

 

<チームランキング>

1st:K2 R&D LEON RACING(♯65 LEON CVSTOS AMG)

2nd:AUTOBACS RACING TEAM AGURI(♯55 ARTA M6 GT3)

3rd:apr(♯31 TOYOTA PRIUS apr GT)

12th:TEAM UPGARAGE(♯18 UPGARAGE 86 MC)

 

<2018 TEAM UPGARAGE リザルト>

Rd.1:1位 悲願の初優勝

Rd.2:13位 苦手なコースで価値ある完走!

Rd.3:6位 レース展開に翻弄されるも6位入賞!

Rd.4:18位 マシン機材故障で無念のクラッシュ

Rd.5:9位 苦手な富士で9位入賞!貴重なポイント獲得!

Rd.EX:27位 トラブル発生も初開催の10時間耐久レースを無事完走!

Rd.6:11位 期待がかかるラウンドも不運に見舞われ悔しい結果に

Rd.7:27位 速さを見せるもまたも不運が重なり悔しい1戦に

Rd.8:リタイア まさかのマシントラブルで不完全燃焼の最終戦に

 

悲願の優勝を果たした岡山ラウンドから早7ヶ月。2018 SUPER GTも全日程を終了した。2015年のSUPER GT初参戦から3年。4年目を迎えたチームは、レーシングプロジェクトバンドウとのプロジェクトを終え、TEAM UPGARAGEとして新たに始動した。再始動初年度から激動のシーズンとなったTEAM UPGARAGEの1年を振り返っていく。

参戦初年度からエースとしてチームけん引してきた、中山選手に加え、2010年に鈴鹿でデビュー戦ポールポディションを獲得し、ここ数年毎年SUPER GTで優勝を重ねている小林崇志選手が新たに加入。2名ともホンダ期待の若手として長年GT500クラスで活躍してきた、経験豊富なドライバーが揃った。

マシンもオフシーズンに、各パーツのアップデートはもちろん、トラブルが出やすい箇所の改良や新品交換を行い、万全の状態でシーズンインを迎えた。

 

岡山、富士の公式テストを経て、4月7,8日に開催された2018 SUPER GTの開幕戦岡山ラウンド。ウェイトハンディも無く、テクニカルなコースでマシンの相性もいいコースで、新体制でのスタートダッシュを図るべく、予選から全開で攻めて行った。Q1を中山選手が担当し、危なげない走りで6番手でQ2進出。ポールポディションを狙い小林選手がQ2へ挑むが、直前にまさかの降雨で9番手に終わる。決勝の巻き返しに賭ける。決勝は、中団からのスタートだったが、スタートドライバーを担当した中山選手がタイヤ・燃費をしっかりセーブしつつ、ポジションキープをしてピットイン。ジャンプアップを図るべく、ギリギリの給油時間・タイヤ無交換で小林選手にバトンタッチ。実質2位でコース復帰を果たす。25号車との熾烈なデットヒートの末、57周目にGT500をうまく使いオーバーテイク。その後、猛烈な追い上げを見せてきた7号車も振り切り、見事トップチェッカー。悲願の初優勝を果たす。

 

優勝の余韻のつかの間、ゴールデンウィーク真っ只中に開催された、Rd.2富士500kmレース。ストレートスピードの劣る、マザーシャーシにとっては苦手コースで、40kgのハンディウェイトものしかかり苦戦の予想されたラウンド。予選は悪天候のため、1回のみで行われ15番手。決勝ジャンプアップを狙ったが、ブレーキングをミスしたライバルに接触を受け、スピンを喫し一時は22番手まで後退。苦しみながらも、二人のドライバーの果敢なドライビングに加え、ピット戦略も絡み13位でチェッカーを受ける。接触が無ければ・・・と悔やまれるラウンドとなった。

 

Rd.2富士から2週間の短いスパンで開催された、Rd.3鈴鹿。今年の鈴鹿ラウンドは、前年までの1000kmの耐久レース体制から、300kmのスプリントレースに変わった。一昨年はポール獲得、昨年は1位を走行と相性のいいサーキットのため、期待が非常に大きいラウンド。しかし、予選Q1は公式練習からのセット変更が裏目に出たのに加え、岡山ラウンド後に交換したエンジンが今ひとつパワーが無く、大苦戦。小林選手を持ってしても、13番手の結果。なんとかQ2進出を果たす。Q2は中山選手がアタック。Q1からセット変更を行い、多少のフィーリング向上があり、8番手までスタートポディションを上げた。決勝は、岡山同様中山選手がスタートドライバーで、タイヤ・燃料を温存しつつ走行。さらに運のいいことに、ピットウィンドウが開く直前のタイミングで、クラッシュによってSC導入。リスタートのタイミングでピットイン。タイヤ無交換で小林選手にバトンタッチ。このままのペースであれば、トップ浮上。そんなタイミングで0号車がまさかのタイヤ無交換を決行。18号車の前でピットアウト。これで実質2位。岡山に続く2度目の優勝を狙い、0号車とデットヒートを繰り広げるが、谷口選手の巧みなブロック術により、なかなか前に出ることができず、後続集団に追い付かれてしまい、さらにトップ争いはヒートアップ。このとき、小林選手は0号車はタイヤ4輪交換とチームからの誤った情報を基にプッシュしてしまっていたのが悔やまれるところ。小林選手はハイペースでアタックを続けますが、バトルになると弱点が出るマザーシャーシの特性もあり、順位を落としてしまう。なんとか立ち直り6番手でチェッカー。悔しい結果もポイントはしっかり獲得し、ランキングトップに浮上した。

 

悔しさの残る鈴鹿ラウンドから約1ヶ月後、日本を離れタイでRd.4が開催された。Rd.3鈴鹿後すぐに行われた、SUZUKA 10 HOURS公式テストでクラッシュを喫し、マシンは大破してしまったが、メカニック達が急ピッチで修理し、無事タイラウンドを迎えることができた。チャン・インターナショナルサーキットも、一昨年2番手を一時走行していた比較的相性のいいサーキットで、鈴鹿のリベンジを狙う。しかし、タイラウンドでもエンジンパワー不足が響き、公式練習からタイムがなかなか伸びず苦戦。セットを変えて挑んだ予選Q1は開始直前にまさかの降雨。苦手なウェット路面となり、中山選手ももってしてもQ1突破はならず無念の19番手となった。決勝は、前日の天候とはうって変って灼熱の晴れ模様。ポイント圏内を狙って前半からプッシュしていくが、少し強引に追い抜きを図ってきたGT500車両との接触をさけるため、スピンを喫してしまう。痛いスピンとなったが、中山選手の好判断で接触を免れた。その後、タイヤ無交換作戦を敢行し、小林選手が猛烈にプッシュするが、なんとマシンのエアコンが故障。車内は50℃を超える想像を絶する暑さ。そんな最悪の状況の中、全力でドライブをしてくれていた小林選手だったが、残り8周のところでコースアウトを喫してしまい。レースは終了。19位と悔しい結果となった。

 

タイのクラッシュから約1ヶ月。またも急ピッチでマシンを修復し、なんとかRd.5富士に間に合った。このレースは真夏の8月に500マイルをも走る、耐久要素の強いレース。タイヤへの負荷も高いため、マザーシャーシ勢にとっては、5月の富士よりも優位にはたらく部分が多いラウンドとなる。予選は、Q1小林選手が12番手で無事通過。Q2は中山選手がエンジンパワーが無い中見事なアタックで、7番手を獲得。決勝レースは、コース上ではGT3勢が圧倒的優位になるため、ピット戦略も絡め上位進出を狙った。真夏の厳しいレースであったが、トラブルもなくミスなく走り切り、苦手な富士でしっかりとポイントを獲得することができた。

 

真夏の耐久レースSUZUKA 10 HOURSから、約1ヶ月。秋の足音聞こえる菅生で、Rd.6が開催された。シリーズチャンピオンを狙うためにも、非常に重要なラウンド。マザーシャシー勢が得意とするコースで、公式練習から速さを見せ期待も高い一戦。満を持して予選Q1に中山選手が挑んだが、赤旗中断や予想だにしない気温変化がすべて悪い方向に影響してしまい、まさかのQ1敗退。想像もしない展開となってしまったが、決勝で巻き返しを図る。中山選手スタートで、序盤からプッシュしていく作戦であったが、開始3LAP目で強引にインに飛び込んできたライバルに接触を受け、スピン。大きく順位を落としてしまう。その後は、無事に周回を重ね、タイヤ無交換で小林選手にバトンタッチ。9号車と激しいデットヒートを繰り広げつつ、ポイント圏内を狙う。そして、残り8周を迎えたとき、菅生の魔物が現れSC導入。流れが18号車に向いてくる。SC解除後、あと1つでポイント獲得という中、必死にプッシュをする小林選手だったが、最終ラップでまたも強引にインに飛び込んできたライバルの接触を受け、順位を落としてしまう。結果11位でレースを終える。2度の接触や予選の不運などで非常に悔しいラウンドとなった。

 

10月に入り、寒さも感じるころ、大分県オートポリスでRd.7が開催された。前戦、菅生でのノーポイントで、シリーズチャンピオン獲得に向けて、ポディウムフィニッシュしかない状況のラウンド。オートポリスも比較的マシン特性が合うコースで、公式予選では、3番手と好調な滑り出し。ポール獲得を目指し予選に挑む。Q1は中山選手が担当。Q2進出は確実かと思われたが、またも不運が重なる。タイミング悪く赤旗提示があり、再度コースインしたタイミングでは、クリアラップが取れず、まさかのQ1敗退。厳しい予選結果となった。24番手スタートと、後方スタートとなったがなんとか上位進出を図るべく、今シーズンでは初の小林選手スタートで決勝に挑んだ。小林選手は、レース開始早々、どんどん順位を上げていく。しかし、前方の接触によるスピンに巻き込まれ順位をおとしてしまう。さらに、エンジン水温上昇などトラブルもあり、歯がゆい展開に。SC導入などがあり、波乱もあったが、なんとか無事に周回を重ね、一時は暫定1位に。ピットインし、中山選手にバトンタッチ。ポイント獲得を目指しプッシュするが、後ろから強引に仕掛けてきたライバルに押し出されてしまい、若干のコースアウトを喫してしまう。その後、またも、水温上昇で苦渋の決断でピットイン。修復を行い、コース復帰し、チェッカーを受けるも結果は27位とまたも悔しい結果となった。

 

短いようで長かった、長いようで短かった。2018SUPER GTも、11月10、11日茂木ラウンドで最終戦を迎えた。前戦APで、シリーズチャンピオンの可能性がなくなってしまったが、気持ちよくシリーズを締めくくるべく、ポディウムフィニッシュを誓った、茂木ラウンド。公式練習は、パワー差の出やすい苦手とするコースのなか12番手とまずまずの滑り出し。予選で上位を目指す。Q1は今回も中山選手が担当。Q2進出を狙ったが、やはりマシン的なビハインドは大きく、中山選手を持ってしても、15番手。Q2進出ラインの14番手とは、0.007秒ととつてもない僅差で悔しさの残る予選となった。決勝は、ピット戦略も絡めて上位進出を狙う。中山選手がスタートを担当し、プッシュしていく作戦。しかし、開始早々から中山選手がマシンの不具合を訴える。5LAP目についにマシンは、壊れてしまいまさかのピットイン。阿足回りが破損してしまっていた。メカニックの決死の修復作業でなんとかチェッカーを受けることができたが、結果はリタイアと無念の最終戦となってしまった。

 

開幕戦優勝以降、苦戦を強いられることの多かった2018シーズン。チーム全員が心血を注いで戦ったが、チャンピオンへは惜しくも届かなかった。ただ、それだけSUPER GTというレースに、命をかけている人間がいる。どのチームも頂点を目指して全力で挑んでいる。それだけ、熱い情熱のレースなのである。

TEAM UPGARAGEはまだまだ強くなります。今シーズンの経験、悔しさを胸に、来シーズンに挑みます。

1年間温かいご声援、大変ありがとうございました。

来シーズンの参戦概要については、決定次第ご報告させて頂きます。

引き続き、TEAM UPGARAGEの応援を宜しくお願い致します!

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